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感想・小説編。

救え! かつての大親友 新ソードワールドRPGリプレイ集8

著者:秋田みやび

出版元:富士見ドラゴンブック


へっぽこ冒険者リプレイ、第8巻。雑誌掲載第2弾のキャンペーン展開にして、シリーズ完結に向けたシナリオのうちの「序」に当たる内容。そんなこんなで、あの人やこの人がぞろぞろと復帰しつつ、何やら大きそうな"バック"が動き始めます。しっかし今巻の表紙タイトル、そんなふうに思ってるのはパーティで一人しかいない気がするのは私だけか(笑)

さてさて、かくも長く続いてきたこのSWリプレイシリーズも、いよいよまとめに取りかかり始めてるワケですけど、この期に及んでどーしてこうもこのパーティ連中は変わらないのだろーか、と21話冒頭のやり取りを読みつつ(笑) つーかヒースなんて、まぁ成長するのはこの次のセッションですけど、とうとうソーサラー5レベルですからね。5レベ魔術師なんて、SWのゲーム上で言えば相当の熟練者扱いですよ、本来は。実際に作中でもさっそくフライトの魔法が大活躍していますけど、その他にもアレやコレやと猛烈に便利かつ強力な(すなわちGMにとっては凄まじく厄介な(笑)魔法が使用可能になる領域、ソレがソーサラー5レベルとゆーもので。だとゆーのに、何故に今でも高額の報酬に困ってんだこの人ら。どこまで行っても「ドッシリと構える」とか、そんなコトができない連中ですなぁ。まぁそれ故のへっぽこパーティであり、だからこその親しみやすさと楽しさが同居してるのも確かではありますが。この辺の解釈、あとがき解説にけっこう納得できる部分がある気もしますねー。あともーひとつ別角度的に語れば、デマを流されて白眼視を受けながらも、そんな状況にさして参ることもなくむしろ楽しんでいやがる(←正しい表現だと思う)とゆーたくましい様子にも、へっぽこと呼ばれる彼らのステイタスが現れている気がしなくもないです。

で。GMの、ではなく編集サイドの思惑によって(微苦笑)ノリスとガルガドとゆー第1期メンバーが復帰したワケですけど。まぁ裏事情も色々ありますが、ソレはそれとして、かつてのパーティメンバーが今一度セッションに戻ってくるとゆー展開自体は、長い積み重ねがあってはじめて成される作劇などもあり、率直に面白い展開ではあります。特にノリスなんて、外身ボディは敵、精神なかみはネコでの再登場ときたもんだ。ただそんなデタラメシチュエーションでも、ヒース達とやり取りする上ではかつての"ノリ"そのまんまで会話してるトコロが、なにやら懐かしいとゆーかまさしく変わらないとゆーか。ホント、良くも悪くも成長の無い連中ですなぁ。あ、でも戦士としての成長は確実に積み重なってる所も、何気にちゃんと示されてはいますけれどね。短編集小説版で第1期から第2期のブリッジ部分を描いたエピソードがあったんですが、その時はアイアンゴーレム相手に支援魔法全開でもイリーナが防戦一方を強いられてたのに対し、今巻では支援魔法全開で逆にガチ勝負やりあってますからね。241ページの挿絵が雄々しすぎるぞイリーナ… にしても、239ページにあるバスの「ファリスの猛娘もーむすとゆー表現はあまりにも上手すぎる(大笑)



▽自薦名場面 ― 209ページ

 ヒース しかし、今のノリスの肉体は、おつむと精神力という弱点を補強した、いいとこ取りハイパーノリスだぞ? まあ、敏捷力が低いという唯一の弱点は残っているが。

 ガルガド ……ノリスよ。このまま世界に害悪を撒き散らすよりは……なあ?(とても、優しく猫に語りかけているらしい)

 ヒース おやっさん、俺は聞いたことがある。「一石二鳥」という言葉を(笑)。

 GM 「ぎにゃーっ!」 猫が大抗議。

 マウナ ああっ、この呼吸……(感涙)。

 イリーナ ノリスには優しく非情なことを言う。……ああ、帰ってきてくれたんだなあ、ガルガドさん(じーん)。

修行に行ってこようが帰ってこようが、結局クソガキへの態度は相も変わらずこのザマとゆー。イヤまったくマウナの言う通り、この呼吸がたまらねえ(爆笑) このシーンにひとつだけ不満があるとするなら、ページ構成の都合で挿絵がズレて掲載されるハメになってしまったコトでしょーかね。



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2008/07/30