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感想・小説編。

狙え! 魅惑の大出世 新ソードワールドRPGリプレイ集4

著者:秋田みやび

出版元:富士見ドラゴンブック


へっぽこ冒険者チームのSWリプレイ第4巻。初期メンバーのパーティによるファーストシリーズは、この巻でひとまずお終い。つっても、まだまだシリーズは続くんだけどさ。

てなワケで、ヒース・イリーナ・マウナ・ノリス・ガルガドの5人構成によるファーストシリーズは、ここでいったん幕引きになるんですけど。そーは言ったところで、何の感慨も湧くことなく、変わらずへっぽこ珍道中を繰り広げてくれるあたりが、彼らパーティの通称の由縁か(笑) ヒースは仲間に魔法ぶちこむわ、イリーナは当たらない大砲だわ、マウナは赤貧&薄幸っぷりに磨きがかかってるわ、ガルガドはツッコミのキレが変わらず光ってるわ、そしてノリスは大喜びの野に旅立つわ。…いやホント、SWリプレイってどの文庫シリーズでも、どっかかんかでパーティが一人死んでるよーな気がしますが、ノリスのコレは(意図的では当然無いにせよ)、”やらせ”だと思われても仕方がないくらいハマりすぎだろ(笑) なんせ、いっつも冗談で死ね死ね言われてるヤツが、最後の最後でマジで散ったんだもんなぁ。イヤハヤ、偶然とゆーか、これぞサイコロの神の采配ってヤツでしょうか。やはりこのリプレイシリーズ、色んなイミで神の祝福を受けてるよーな気がします。

まぁ、そんな今巻最大の爆笑シーンの他にも目を向けますと。通算10セッションを超えただけはありますか、パーティ同士の役割配分やら冒険中での行動支持やらが、スッカリこなれてきた感がありますね。特にヒースなんかは、ガルガドを相談役的な立場に見立ててパーティの動向を決定し、パーティリーダーとしての役割をきっちり”ロールプレイ”しているのが見て取れるのが、何気に好感触だったり。元々の設定から言えば、ヒースがパーティ結成のキッカケを生んだ人物なんだから、コイツがリーダー役を務めるのはある種当然とも言えますが。ホラ吹いたり態度が尊大だったりしつつも、なんだかんだでワリと自然にリーダー役に立ってたりするあたり、ヒースのみならず、彼らへっぽこ冒険者自体がキャリアを積んできたんだなー、といった気分になったりして。イリーナだって、この巻でもう5レベルだもんなー。SWで5レベルつったら、やっぱひとつの節目的な成長度だよなー。

といった感じで、ファーストシリーズは終了。続くはメンバーも入れ替わってのセカンドシリーズが開始します。あ、その前に小説版でワンクッション置くか。



▽自薦名場面 ― 292ページ

 ガルガド (遠い目をして)……クソガキは本人曰く大喜びの野に旅立っていったようだ。

 GM (大喜びの野って言われると、なんだか嫌な感じがするなあ)

 ヒース 死んで欲しいと思ったこともあるが……。

 一同 (ため息をつきながら)……本当に死んでしまうとは。

 イリーナ ……でも、ノリスはわかってくれるよね(きらきらとした目で)。

 ヒース もちろんだ、俺たちの仲間なんだからな。気持ちはひとつだ(ぐっとこぶしを握って天を仰いだり)。

 マウナ ノリスとは、いつでも会えるから(胸の前で手を組んで、さわやかに)。

 ヒース (ふと真顔に戻って)……ってことになるぞ、いつまでもゴネてると。

 ノリス みんなのアイドル、ノリス君が大往生したんだぞ。そんなこというと来年指差しにいくからな(笑)。

 GM ……えーと。

ノリス死亡確認後の、パーティのやりとり。死んだ瞬間のインパクトよりも、こっちでのやりとりの方がどっちかっつったら面白いと思うワケで。ここで仲間がノリス復活に躍起になる気配が微塵も感じられないあたり、彼の人望がうかがえます。まぁ、ここで無闇に悲壮感漂わせないところが、彼らパーティの”らしさ”とも言えるけど。てか、死んだ瞬間なんて(当人含めて)全員で大爆笑してたからなー。それでイイのかアンタら(笑)



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2005/12/13