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感想・小説編。

マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物 後編

著者:今野緒雪

出版元:コバルト文庫


女子校コメディ第6巻。バレンタインデー話の続き。あと追加で、サイドストーリーがふたつほど。う〜ん、やっぱり内容のせいか、強いて「後編」とゆー感じじゃないなー。

バレンタインデーにやったゲームの、その続きってことで、収録のメインは紅薔薇姉妹をメインにしたデートの話なのですが。なんでしょうかね、前のレビューでは「女子高生同士でバレンタインってどーよ?」とか思ったモノですが。別に同性でデートに出るってことに関しては、なーんも思わないんですよね。むしろ、女の子同士のデート大いにけっこう、ぐらいのモンで。まぁアレか、「デート」っつったって、単にふたりで仲良く出かけるってだけだからかねぇ。そーゆー"ノリ"からすれば、私自身も実家帰るとワリと母親や姉とデートに出かけたりするし、大学時代も野郎の友達なんかと一緒にデートしてたしなぁ。…や、ホントにフツーに。デートを。そーゆー感覚の人間なもんで、バレンタインのソレには違和感持ったけど、デート云々については何もオカシイとは思わなかったりして。その感覚こそ何かズレてるのかもしれんがな。

んじゃあ本編の感想。収録メインの「ファースト デート トライアングル」は、まぁ一言でまとめるなら、賑やかな女の子たちのとある休日の一幕、といった感じですか。別の見方をすれば、些細な出来事に一喜一憂してる福沢祐巳の百面相を楽しもうの回、とでも言いますか(笑) イヤハヤ、ホントにこの娘さんは、色んなイミで"しあわせ"なお嬢さんだなー。あんまし毎日に退屈し無さそうで、その点では楽しい人生歩んでますよ、この娘。祐巳以外のキャラも、舞台が学校とは違うってことで、それぞれが少し違う"向き"に掘り下げられてるような雰囲気。三薔薇の各レギュラーから静や三奈子みなこなどのサブレギュラーまで一通り、また新しく各人の魅力が描かれてるって感じです。

前巻の内容のサイドストーリーになってる他の2話は、一連の話を脹らませて全体をより面白くしている構成になってますが、中身はやはりそれぞれの主役(?)の心理描写がメイン。なんつーか全体を見ると、後編は各キャラの"人物"をもっと深く楽しめる内容としてまとまってますね。うーん、やっぱり本作、なんだかんだでストレートにに面白い小説だなぁ。その点はホント、読むにつけ思わされますな。



▽自薦名場面 ― 240〜241ページ

 「でも、いい光景でしょ?」

 「……ええ」

 校舎のあちこちから、校庭から。まるで、この館を目指しているかのようだ。

 「蓉子ようこのリクエスト」

 「ええ……!」

 見たかったのはこの光景だった。

サブタイトルのとおりに、「紅薔薇さまロサ・キネンシス、人生最良の日」のその瞬間。前々から望んでいたものが目の前に広がっている、それこそ夢のように素敵な光景。普段は挿絵も含めて"年上のお姉さん"的な印象の強い彼女だけど、このときだけは年相応の"女の子"の表情で描かれてる感じで、挿絵もひっくるめて好きな場面です。



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2005/08/31