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感想・小説編。

マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物 前編

著者:今野緒雪

出版元:コバルト文庫


女子校コメディの第5巻。サブタイトルは「前後編」をうたってるけど、たんに話が地続きになってるってだけで、普通一般の作品での前後編よりも、そーゆー印象は薄いよなー。

しかしまぁ、この巻のお話ですが。単純明快にストレートに突っ込み入れさしてもらいますけど、女子高生同士がバレンタインデーで云々ってフツーにソレどーゆーコトよ。もともとそーゆう”ノリ”は本作の下敷きでもある要素だから、あるイミじゃいまさら的な突っ込みではありますが。でもしかしどーよソレって。いやホント、このノリは女子校が舞台だからまだ許されるよーなアレだやな。女の子同士がワイワイやってるからまだ許容できなくも無い、といいますか。でもまぁやっぱ、マトモに考えるとオカシイよなーコレって(笑) 何かが間違ってる、っつーか。まぁお話自体は面白いんだから別にイイんですがね。

中身のチョイとした感想。挿絵も含めた60ページ前後の部分ですが、そろい踏みした薔薇様3人組って、なんか知らんが言いようのないパワーがあるなぁ。「麗しい」とか「キレイだ」とかでなく、彼女らにはひたすら「パワー」を感じる。いわゆるサザエさん方式と違って(笑)、マリみては普通に作品舞台内の年月が過ぎていく作品だから、受験絡みで出番が減ったりするのは作劇上の必然になるため、そろって登場すること自体にも久しい感覚がありますが。やはり満を持してでも何ででも、三薔薇が並んで出てくる場面は、(キレイという意味ではない向きの)華を感じますねぇ。そりゃ彼女らが相手じゃあ、つぼみブゥトンの3人も到底敵いやしねーよなー。貫禄が違うわ(笑)

最後に変な感想。レシピがアタマに入ってるっつったって、速攻でパウンドケーキ作り上げちまう令ちゃん(※愛称)は超人だ。昔に姉のお菓子作りを手伝った(てゆーか手伝わされた)ことがあるから分かるんですが、お菓子全般の中でもとりわけ、ケーキ生地はマジで作るの難しいからね。よーもまぁ、あんなモンが即席で作れるな。令ちゃんスゲェ。



▽自薦名場面 ― 172〜173ページ

 「祐巳さん、何やっているの」

 事件じゃないってホッとしたかつらさんは、一旦個室に戻ってお水を流し、洗面台で手を洗いながら質問した。

 「……鬼ごっこ、かな」

 祐巳だって、自分がいったい何をやっているんだかよくわからない。

 (中略)

 「よっこらしょ」

 祐巳は鍵を開けて、再び窓によじ登った。廊下に出るより、こちらの方が安全な気がする。

 「――祐巳さん?」

 入ってきた現場を見ていなかった桂さんは、何が始まるのかって目を白黒させた。

 「私が出たら、窓の鍵をかけてくれないかな。それからここで私と会ったこと、内緒にしておいて」

 「……うん、いいけど」

 (中略)

 「じゃ、よろしく」

 ひらり。

長。ともかくも、本作のコメディ要素が大回転してるシーン。普段は普通のお嬢さんなのにあーた、イザってときの暴れっぷりは、チョイと度が過ぎすぎてまっせ、祐巳さんや。いやホントに、彼女の行動に限らずとも、毎巻のオープニングにある「スカートのプリーツは乱さないように―――はしたない生徒など存在していようはずもない」の3行文がギャグの前降りとしか思えんな(笑)



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2005/06/11