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感想・小説編。

フルメタル・パニック! 悩んでられない八方塞がり?

著者:賀東招二

出版元:富士見ファンタジア文庫


フルメタ短編シリーズ8巻目、にして現状ではリリース中最終作となっている巻。時にこの巻、表紙を筆頭にして挿絵の感じが少ーし変わった様に見えるんだよな。四季さんの作画に”幅”が出たのか、または単に短編の雰囲気に合わせてるのか。プロ絵描きだと、どちらも可能性あるんだよねー。

てなワケで、ギャグメインの短編集では(おそらくは今後の刊行展開も想像するに)最後の作品でございます。まぁ本編の長編シリーズがあーゆう展開に入ってしまったから、どうにも致し方ない流れではあるんですが…やっぱなぁ、コレでラストってのは大分もったいなくはありますねー。作者自身、あとがきで「たまにバカ話も書きたくなる」と言ってるから、完全に続巻の望みが絶たれたようでもまた絶たせるようでもないけれど、さりとて物語が全部片づいた後でギャグ短編をやるのは、簡単に想像してみても興ざめどころじゃないですし。む〜ん、難しいですな。コメディもシリアスも両方とも自前でバランスとって上手に書いてくれる作家さんだから、どちらともを期待してしまうとゆーのもあるんでしょうね、読者心理として。

……さて、この辺でそろそろ書くことが無くなってきてるレビュー執筆者でありますガ。考えてみりゃーこの短編側のレビュー、他のコミックレビューとかでやってるみたく、各話毎のショート感想形式でやってきゃあ良かったんじゃないか、などと今更思い直してみたり。どのみちギャグものの感想・解説にしかならない時点でやっぱり書きにくくなることはさほど変わらんのでしょーが、ソレでも既刊で続けてたシロモノよりはまともなレビューテキストにはなっただろうなー、と。いやホント、推定ラストである8巻目で思いついた時点でマジで今更なワケですが(苦笑)

ま、そーいったセルフな意味不明の苦悩を捨て置いて、この巻はとりわけオムニバス感想をやりやすい感じはあるんですよね。例えば『約束のバーチャル・前後編』、シアの正体ってまぁ真っ当に考えれば某ハイテク潜水艦の艦長さんなんでしょーけど、深読みすると一応他にも候補は挙がるんだよなぁ。ちなみに私の勘繰りまがいな穴予想は、かなめの妹。あと『影武者のショウビズ』、あとがきにある「架空の脳内役者の設定」ですけど、中でも特に「ガウルン役の人」はなんかスンゲェ納得できるなぁ、と(笑) アニメ版も見てると更に、「幅広い役をこなすベテラン俳優」とゆー架空の設定にフシギと得心がいく気がしますな。他にももひとつ、『愛憎のフェスティバル』で名前だけ出てくる仁矢乃鈴にやの りんって、本シリーズコミカライズのひとつである『いきなり!フルメタルパニック』に登場するオリジナルキャラなんですけど、こーゆーの読むとファンサービスと言うか、原作者本人もソチラの漫画版を気に入ってるのが伝わってくるようで少し嬉しく感じると言うか。今巻の終わりには新規のコミカライズ作である『Σ』からゲスト収録で4コマが載ってますけど、本シリーズってワリとこの手のメディアミックス展開(あるいは宣伝)を大事にする傾向がハッキリしてますよね。言い方悪いかもしれないけど、無視する時はホント完全に放ったらかしてる原作者の小説作家って、割合いるからなぁ。



▽自薦名場面 ― 212ページ

 「そうよ。わたしは全然納得できないけど、あなたは男子の間では評判なの。『黙ってれば美少女』だとか、『超音速のオヤジギャル』だとか、『恋人にしたくない贈呈品イーター』だとか」

東海林未亜しょうじ みあが語る、千鳥かなめの隠されし通称爆笑 イヤもう凄いね、ココまで来るとなんか「あざな」とか「二つ名」とでも表現する方が相応しいデスな。『超音速』で『オヤジギャル』って、ソレどんな肩書きだよ。



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2007/09/13