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感想・小説編。

フルメタル・パニック! 放っておけない一匹狼ローン・ウルフ


著者:賀東招二

出版元:富士見ファンタジア文庫

コメディありきのシリアスストーリーである長編シリーズに対し、基本的に純然たる学園コメディな短編シリーズ。なにやらドラゴンマガジン掲載の作品には、よく使われる手法らしいですね。まぁ言うてもぜんぜん知らんのだがな。(←基本的に小説あんま読まない人間なのですよ、本当は) そんなだから、類別としてもほとんど別モノみたいな感じだし並びも別個にしてみようか…とも思いつつ、それはソレで作業として七面倒くさいので刊行順で区分けしてみる。てなワケでフルメタ短編の1巻です。

で……… 真っ先に本音を言うと、あんましギャグものについてはアレコレ言いたくないなぁと思ってたりするんですよね実は。とゆーのも、ギャグ(あるいはコメディ)って「何処がどう面白い」という『説明』をするのはものすごく滑稽な気がしてならんのですよ。笑いについての解説をすることには何の意味もない、みたいな個人的解釈でしょうか。だから、まぁ、コレだけコメディ小説としてバカ面白い本作ですが、あんまり語るクチは持ってなかったりして。あっはっは。(←ごまかし笑い)

と、そこをあえて何かコメントしてみると。なんちゅーのか、器用ですねぇ賀東さんって。長編であれだけドラマ性のある物語を提供しておいて、一方の短編じゃあこうもアホなことばかり(※誉め言葉)描き出してんだから。ようやるわ、ホント。こうも上手く切り替えて書けるとなると、「上手い」ってよりも「器用だ」っていう方が先に立ちます。

ところでこの短編シリーズ。基本的にサブタイトルが『○○のナンタラカンタラ(※”ナンタラ”はカタカナ)』っていう感じで定型になってるんだけど、収録第1作だけは『南から来た男』なのね。形式がまだ決まってなかったっつー事かね。それともどーでもイイ事なのかね。どーでもイイ事だね。



▽自薦名場面 ― 194〜196ページ

 「いざ! これより我らは修羅に入るっ!! 人と会っては人を斬り、神と会っては神を斬れっ!! 問答無用! 容赦無用! 大敵・相良の首を取れっ!!」

 『お、おお――っ!!』

 男女を問わず、覇気に満ち満ちた返事。かつてこのクラスが、これほど団結したことがあっただろうか!?
 彼女は戦いの女神さながらに、雄々しく、美しく、髪をなびかせ、手にした面相筆で、そびえ立つ小山をびしっと指した。

 「損害に構わず前進せよ! あたしがヴァルハラに送ってやるぞっ!!」

 『おうっ!!』

 「総員突撃っ!! 続け――――っ!!」

本作を知らない人に説明すると、これはとある勘違いにより姿をくらませた写生会のモデル役を探し出すため一致団結して士気を高めている学級委員長&クラスメート達の図、である。なんつーか、こーゆーノリばっかなのデスよ。「ギャグを解説しても意味ねえ」と言いつつ、名場面はシッカリ選んでみる。まっ、なにせ『自薦』だしな。



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2004/11/21