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感想・小説編。

涼宮ハルヒの陰謀

著者:谷川流

出版元:角川スニーカー文庫


荒唐無稽な学園コメディの7巻。2月に巻き起こったアレやコレの騒動を描いた、長編エピソードの第4弾。にしても、こーして読んでると、意外と2月ってイベントごとが多いな。あと本編とまったく関わり無い感想なんだが、この巻のカラー挿絵は普段に増してなんか好きだなー。ん〜、前巻までと比べて、瞳の描き方がチョット変わったからだろか?

のっけからイキナリ、本編ラスト(とゆーか”オチ”)についての感想を言っちゃいますけど。なんかスゴいかわいかった。(大笑) や、ハルヒが、ってんでなく、SOS団3人娘全員が。まぁ上記の感想は最初に読んだ時のものなんですけど、今回レビュー用で再読してみてもやはりこの印象は、そう思うに至った考え方も含めてまるで変わらなかったですねー。奇妙な守秘を続けていた朝比奈さん(みちる)も、団長直々の口止めがあったとは言え(笑)キョンにすらヒミツにしていた長門も、ヘンテコ工作を図ったコトや「たからもの」を見つけさせた時のハルヒもモチロンで、3人全員が取ったそれぞれの態度とゆーか行動とゆーかがなんか、微笑ましくなるくらいかわいいと思ったワケですよ。そこまで小細工やってサプライズイベントに仕立て上げようとするなんて、キョンも古泉もコイツばかりは騙され冥利に尽きるってモンでしょーよ。もうホント、本編中に起きた未来指令とか新たな敵対勢力の出現とか誘拐未遂事件での各人の活躍とか後々の伏線らしき謎アイテムだとかを全部ワキに置いときたくなるくらい、このオチの微笑ましさがまず印象に強く残りますねー。初見の時はまさにキョンと同じよーなある種の不意打ちを持ってして、再読してからだと作中での3人娘のアヤシいリアクションを改めて読み取って、そーした上でこの感想ばかりが先立ちます。ネタとしては、展開こそまわりくどいながら実はすっげぇベタなんですけどねー。でもやっぱ、かわいいよなーこの娘らの態度が(笑)

まぁ、こんなアレ気味の感想はとりあえず置いといて。そーゆー出来事の横っかわで、SOS団各員が培ってきた絆の深さがサラッと描かれてるのが、何気に嬉しくも楽しい部分でして。シリーズがキョンの一人称なもんだから、どーしても彼の視点・思考を中心にしてSOS団も描写されてきており、長門や朝比奈さん、古泉らがお互いにどう接しているかは今一つ掴みにくかったトコがありましたが。今回はその辺、長門は朝比奈さんが誘拐未遂から無事戻ってきた時に安堵の言葉をもらしたり、朝比奈さんもまた他人行儀でなくいち友人として長門の見せた奇妙な素振りに気を使ったり、古泉は『機関』以上にSOS団及び各団員を大切に考えるようになっていたりと、もはやただ「涼宮ハルヒ」がいるからって事ではない、むしろソレ以上の”理由”をもってあの集団に身を置くようになっているのが、なんだかイイなーと思うのですよ。彼らがハルヒに接触しようとした当初の目的からすると、やはりどこかに打算があるのは、個人的には別に構わないんですよ。でも、今や打算抜きで仲間意識の強いチームとして互いを想うようになった姿を見てると、何やらミョーな喜ばしさを覚えずにはいられませんねー。

「中心」のハルヒと「外枠」のキョン、そして「中身」である長門・朝比奈・古泉。いくつもの騒動を過ぎて、いまや彼ら5人は「全体」として本当の仲間になってるんだなーと、半ば感慨深く感じてみたりさえします。



▽自薦名場面 ― 386ページ

 つまり、いくら安っぽいプライドでも叩き売りにかけるにはもうちょい値が下がってからだということだ。やれやれと首振りながらも全力で前に出ていれば、そうとも、セリフなんてどうだっていいんだ。「このバカハルヒ」でもいいし、「俺もつれてけ」でもいいし、長門のように無言でもいい。二人三脚で走る際には誰だって相方と脚を結ぶさ。一人で三脚を兼ねるより、五人六脚するほうがまだ簡単だ。

 そのことを、この一週間で俺は強く学んだ。

てなワケで、SOS団をどう思っているか、「外枠」こと我らが主人公の述懐より。朝比奈さんに危機が訪れたなら救援を要請すればいいし、長門に困ったコトが起きれば相談を持ちかければいいし、古泉が窮していた時は素直に手を貸してやればいい。モチロン、ハルヒの元に大ごとが舞い降りれば何も言わずともいつもどーりにみんな動くし、逆にキョン自身にピンチが発生したなら全員が危機回避のために助けてくれるハズ。何かがあればみんなで一緒に手取り足取りやれば良くって、そもそも言われなくったって全員がそうする。ひとりで右往左往するんでなく、どんな事にも5人揃って。それこそがSOS団の今の姿。



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2007/04/28