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感想・小説編。

学校を出よう!4 Final Destination

著者:谷川流

出版元:電撃文庫


デタラメ超能力学園コメディの4巻。といっても、今回は学外で起こる騒動が話の軸なんだけどさ。そーゆう面では2巻に近いのかも、ですな。実質的な主役も、やっぱり全然新しいゲストキャラだし。

率直にまとめた感想を言っちゃうと、長い。(←2字) さすがに350ページは長すぎるっての。イヤ、別に長くて面白くないってんでは無く、むしろコレだけのページ数でありながら、楽しくキッチリ最後まで読ませてくれる展開であるトコロは、素直に評価して良いとは思うんですけど。でもやっぱ、この分量は長すぎるよなー。かといって、上下巻に分けるのが良いとも言いがたいページ数だし。もう少しスリムダウンっつーか、分量を抑えれんかったのか、谷川さん。編集サイドでもなんかそーゆうのは無かったのかね。…って、いま本棚にふと目をやったらば、本作の1巻も実は330ページちょいあったのね。でもまぁ、アッチはシリーズ第1巻だから、世界設定の解説とか入れてく必要あるし、多少は必然だとも思えるんですが。この4巻は……面白いんだけど、やっぱり長すぎるよ。

文句は言いつつも、内容はやはり楽しいから、ソッチに目を向け直しますか。後半あたりからクライマックスまでのくだり、スケールがデカいんだか実は大したこと無いんだかよく分からんけど、こーゆー”(誉め言葉としての)デタラメさ”を要にして展開していく内容は、実に本シリーズらしい作劇であり、同時に谷川さんの得意とするところでもあるのでしょーね。平行世界だの世界が崩壊だのと大きいことを言ってるようでいて、肝心のナカミではそれほど規模のデカいことをやってるワケでも無い、でも通して読んでる分には良くも悪くもそういうことは気にならず、単純にエンターテイメントたっぷりで楽しめる、と。そこから行くと、4巻まで数えたとこで見た目だけ規模のデカい話をやるのは、シリーズ展開としてちょうどイイ流れ方かもしれませんな。

にしても、この巻で語られる世界設定、っつーか世界設計(?) 今回限りのネタではなく、ウラに何かもっと、大きな構想が用意されてるように感じるのだけど。ソレについてキッチリ説明してくれるのは、果たしていつになるのか。まぁシリーズのラストになるんだろーけど、ワリと楽しみではあります。



▽自薦名場面
 ― 313ページ

 「寮長殿、若菜くんを借りるぞ!」

 「うわは。助けてえ」

 若菜が呑気な声で叫んでいる。

 「案ずるな若菜くん。いい機会だ、今日ばかりは私を兄だと思いたまえ。ちなみに私を呼ぶ際は『お兄さま』で頼む!」

 「こら」 宮野に負けない駿足で佳由季が横を走りながら言った。「そいつは僕の妹だぞ」

 「なに、持たざる者の哀れな妄想だと思ってくれたまえ」

 「うひゃあ」 と若菜。

言うまでもなくコメディ部分ですな。いちおうはクライマックス直前なんだけど。このシーンの中途半端なユルさが結構好きだったりするのです。つーか、宮野の発言はつくづくメチャクチャだな。「『お兄様』で頼む!」じゃねーよ(笑)



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2005/11/04