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感想・電子遊戯編。

風のクロノア 夢見る帝国

発売元:ナムコ

対応ハード:GBA

シリーズ順ではクロノア2の次、携帯機版としては2作目で、任天堂ハードとしては初のシリーズタイトル。まぁ自分が実際に遊んだ時期は初代の次という、ぶっちゃけ破綻しまくったプレイ順なワケですが。とにかくGBA版クロノア「夢見る帝国」のレビューです。

まずゲーム設計の話。本シリーズは何かとシナリオに目が向きがちですが、実のところ「3Dで描き込まれた美麗な空間の中で、2Dのジャンプアクションを楽しむ」というのがPS版における『基本コンセプト』でありまして。いや本当に。んで、携帯ゲーム機で出すにあたり、コレをGBAでやろうってのは根本的に無理。当たり前だけど。そんじゃーナムコさんはどうしたのかっつーと、ゲームジャンルを『パズルアクション』という風に変化させる事で「携帯ゲーム向けのクロノア」を実現させた、と。コレがGBA版クロノアの設計なのですな。

このシフトチェンジはなかなかに成功していて、PS版とGBA版それぞれのクロノアの住み分け…というか、"味"が出ていてワリとイイ感じ。各ビジョンは、序盤はさておき中盤以降でも長くも短くもないバランスで、携帯機にマッチしたあんばい。ゲーム自体をパズル要素の強いモノにしたから、それほど小難しいテクニックを要求されず、されど多少はアタマを使わされるので決して退屈な内容にもなってません。また、アクション派プレイヤーのためにアクション要素の強いビジョンも用意されているのが、私のようなゲーマーには嬉しいトコロ。しかもソコで、強いてアクションビジョンをクリアーしなくてもエンディングまで進められるようになっているのが実に考えられています。アクションが苦手なヒトにも遊んでもらえるよう、かといってアクション派を斬り捨てることもしない、というスキの無い作りは、とてもユーザーフレンドリィで好感触です。ここらへん、大概は片寄ったりしちゃうんだけどねー。

ゲーム本体以外でも、グラフィックと音楽もまたクロノアシリーズに相応しい仕上がり。ドット絵によるグラフィックはポリゴン画像にだって決して見劣りしないし、BGMにしても往年のSFC時代にあった8音再生の良さを堪能させてくれる曲ばかり。PS版のような3D映像や生音再生はムリだとしても、"GBAのための良いモノ"を用意してやろうという、スタッフのこだわりを感じられます。

そして何より、本作ではシナリオがポイント。ヒューポーが登場してるってだけで初代ファンは買い。やっぱね、誰がなんと言おうとクロノアの「相棒」はヒューポーで決まりなのデスよ。ロロは「ヒロイン」としてはベストだけど、「相棒」としてはだいぶ役が違いマスもの。またさらに、エンディングが良い。言ってしまえば『夢オチ』なんですが、「夢見る黒き旅人」という設定からすると本作のような物語こそが(シリーズ続編としての)クロノアに似合ってるんじゃないか、と思うんですよね。こーゆーエンディングだったら、初代に囚われてる系のファンでもワリと納得してくれるような気がするんだよなぁ。

では欠点。全般的にステージ構成が見づらい・把握しづらいのがいただけない。パズルアクションであるからには、アッチから来てコッチのアレを持ってきてアソコに配置してあーだこーだ……とかってやるのが常であり。そういう部分でのフォローがまったく無いために、チョット攻略のややこしいビジョンになるともう、ムダに行ったり来たりさせられてしまうのが何とも。他では目立って不満点がないから、そういう点では損してるとも、逆に出来の良いゲームとも言えるのかもな。


そーいった感じで、GBAなりにまた改めてジャンプアクションの気持ちよさを堪能できる本作。フルボイスを代表とするPS版の特色はさすがに排除されてますが、そこさえ目をつぶればGBAでも良作アクションタイトルのひとつ。ゲーム内容とシナリオ共々、クロノア1のファンにも満足してもらえる内容だと思います。



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2005/02/10