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感想・漫画編。

TWIN SIGNALツイン シグナル 3巻

著者:大清水さち

出版元:ガンガンコミックス

ロボットマンガの3巻目。シグナルが初期バージョン(通称『赤シグナル』)から変身したり、続くリュケイオン編前の下準備的な話をやったり。

実のところ、初期のTSの中ではこの3巻がいちばん好きだったりします。コメディ色もまだ強いけど、いっぽうでストーリー性の高まった話も増え、マンガとしてバランスがイイ具合になってきた感じですかな。とりわけこの巻あたりから、シリーズ全体で描かれる「兄弟・家族との絆」という要素が、きちんと前面に出てきたのがポイントでもあるかと。兄弟の面では”シグナルと信彦”、”信彦とちび”ってのが基本ですが、その他にも、”クリスと信彦”だってやはり「きょうだい」なんだなぁと感じられるワケであり。家族の面も、16話からよーやっと若先生&みのるさんがレギュラー参加してきたおかげで「子・親・祖父の構図」が確立し、よりシッカリハッキリとそれを扱った物語を描けるようになってきた、と。やっぱギャグも悪くないけど、TSは「血のつながりに寄らない兄弟・家族の絆」があってこそ、なのだよねー。あと、ようやくのことで『アトランダムナンバーズ』を中心としたロボットたちの設定部分が出てきたし。やー、ココまで来るの長かったなぁ。シリーズの基本設定のクセに。

にしても3巻は、やはり13〜14話が重要ポイントですかね。基本的に話のテンポが良いし、なによりここでシグナルのヒーロー性が明確に描かれているのが良い。この回を読むと、よーやくシグナルくんがタダのケンカ馬鹿じゃないってのが理解できます。ただケンカが強いだけでなく、優しさやたくましさ、そして彼なりの成長していこうと努力する姿が見られ、ちゃんと”少年マンガの主人公”してくれてるような感じ。ま、シグナルが『赤バージョン』から卒業するのも重要点だしな。ところで。いま見るとホント12話は無茶苦茶だ(笑) バグ取りするために、シグナルの電脳内に信彦たちが入り込むって…中期以降の設定からみたらあり得ねぇだろソレ(笑)

ちなみに。のちに出版された文庫版では、3巻部分の修正箇所がかなり多めです。とくに16〜17話の部分。やっぱ大清水さん、設定的な矛盾だらけなのを気にしてたんかね。あとほか95ペ−ジ。シグナルの変形時の姿について話すところで、セリフごとそっくり直して、”あと”に繋がるような内容にされてたり。あのシーンをどう設定付けしていたのか、「あー、なるほどな」というような感じで理解できるように換わっています。自分的には「上手い」ってな印象ですか。ファンなら必見。


▽自薦名場面 ― 86〜88ページ

 「まて!!
 他のヤツには手を出すな!! お前の相手はこのぼくだ!!
 右腕と右足が使えなくたってなあ!! ぼくは勝つ!!」

 「やめろシグナル!! 今のお前の状態では…!!」

 ――ふっ…

 「見てられないんだよ。こんなになってもさ」

実は今回、候補がふたつあってけっこう迷っていたり。自分の有様もかえりみずシグナルが”立ち上がる”場面です。この直後に彼がより強く成長するワケだけど…シグナルって一体どういうヤツなのか、ソレが一目で伝わる良いシーンではないかと。



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2005/01/25