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感想・漫画編。

 スパイラル 推理の絆 7

原作:城平京 作画:水野英多

出版元:ガンガンコミックス


推理のマンガの第7巻。理緒が退院して裏設定が少しずつ明かされたりラザフォードが意外なほど早々の復活をしたりはしてるけど、展開そのものは事態が更に悪化の一途を辿ってるよーな状況。てなワケでカーニバル編が開始。

とゆーワケでカーニバル、まさに血しぶき舞うオマツリが、35話ラスト・カノンの宣言と共に始まるのが後半からの内容になるんですけど。前の巻からどーにもキナ臭いアクションばかり起こしまくってたカノンくん、ついに歩を実銃で撃ってホンモノの血をまき散らし始めてしまいましたとさ。……いやいやいや、本気でアブナいったらねぇなコイツ(※誉め言葉) 状況を悪い方向に引っかき回すために登場したキャラであることは、あとがきで原作者自身言ってることですから、その意味では十二分なまでに役割を果たしてるキャラクターだと言えるんですけど。この巻の暴れっぷり(?)はチョット凄いね。おもむろに主人公をボコったかと思ったら、今度は拳銃抜いて一撃KOですよ。その様は同シーンでの彼のセリフ、「圧倒的な暴力は論理に勝る」をこの上なく表現しているかのようでもあります。

実際、主人公の歩はケンカに強いワケでも特異な武器を持ってるワケでもなく、ただ自前の知能・策略を駆使して展開する『論理』だけで、今まで起こってきたあらゆる事件や苦難を乗り切ってきた、そーゆうまさに名探偵たる存在だったワケで。ソレを、戦闘能力ひとつで文字通り叩きのめしてしまうカノンは、あるイミでミステリの基本(あるいは、お約束?)を完全にぶっ壊したセオリー破りにもほどがある存在なのですけど、だからこそ、ソレをいともアッサリとやってのけ状況を自分の意図した”最悪の方へ”動かしてしまう彼が、これまでに無い存在感を持ってもいるワケですねー。かなりニュアンスが違うけど、論理が通じない相手、コレはそりゃあ攻略するにも手こずりますって。

しかしまーなんだ、読んでるコッチはこの巻までの段階じゃー本当の”背景”が見えてないせいで、カノンの吐く端々のセリフがただただ意味不明、とゆーか何に追いつめられてんだろーなコイツ、ってな感が実に強かったりもしつつ。まぁ、シリーズ作の伏線ってもともとそーゆうモンですけど、カノンの他にもラザフォードとか、全体的に意味深なだけで理解はまったくできないから、そこんとこでビミョーなフラストレーションが溜まる部分はあったりもしますねー。もっとも、コレ書いてる現在はラストまで全巻読んでるワケですが、ソレを踏まえた上でも、改めて読むとそんな風に感じる部分もあるよなぁ、と。



▽自薦名場面
 ― 91〜92ページ

 「――キミは何者だ?」

 「月臣学園新聞部部長 結崎ゆいざきひよの。恋に夢見る美少女ですよ」

カノンVSひよの(って言うような場面でもないけど)にて、問われて・答える自分の素性。この巻はけっこう、抜き出してみたいってシーンは他にもいくつかあるんだけど、イチバン「決まってる」トコを選ぶとコレになるかなー。ま、自分で自分を美少女名乗るなと突っこみたくて仕方無いセリフではあるけれど、反面、こーゆうコトを臆面もなく言えるのは彼女だけってのもあるんだよなー。



第8巻>

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2006/10/07