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感想・漫画編。

Q.E.D. …証明終了 19巻

著者:加藤元浩

出版元:月刊マガジンコミックス


理数系ミステリマンガ、ココでようやく19巻。カバー折り込みの既刊ラインナップも、だいぶ本数重ねてきたなー。まぁコレがこの先まだまだ大量に増え続けていくワケだが(笑)

まず『マクベスの亡霊』。実際殺すかどうかはまだ後に置いといて、周到にトリックだけを先に準備して、ふとした瞬間に生じた小さなきっかけが引き金となって殺人を犯す…ってこの事件の流れ、なんか妙なリアルさを感じるのって私だけですかね。準備だけを先に済ますとか、現実の殺人事件って別段知りませんけど、何故だかあり得そうなシチュエーションに感じてしまう… にしても今回の被害者である山崎さんは、まさに役者の鏡みたいな人物でしたねぇ(※過去形) 『マクベス』の戯曲、つまり台本を「これはただの文字だ」とアッサリ言い放ち、「本物を見せてやる」と実際の舞台劇を見学させてみせるそのキップ。犯人である河岡さんにキツくあたってばかりいたのも、真相はお互いの配役を踏まえて演技作りに一役買うためだったという。芝居が追いつかないんなら、いっそ本心から仇役だと思わせればいいという、その判断とそのために打った"芝居"の様は、まさにベテラン俳優の在り方って感じです。24〜25ページでの本舞台で汚名を返上してみせようとしたトコロも、氏のプロ根性を感じさせますねー。

続けて『賢者の遺産』。別名「時をかける水原(←ハイ、笑うトコですよー) …まぁなんつーのか、タイムトリップ系のお話で実際に時間を超えるのは"少女"の役目と古来から決まってるんでしょうかね(笑) ま、タイプトリップものと言っても本作の場合、時間越えた先にいた人物は祖先とか生まれ変わりだとか完全に無関係なタダのそっくりさん、しかも元時間に戻ってきてまだ存命してるとゆー変わりダネっぷりですからねー。普通の時間跳躍ネタだったら、相手側はせめて死んでるよな。ちなみにカンタンに計算してみると、現代での塔場さんって御年で100歳直前くらいになるハズだけど。時にこの回、登場人物の名前は十二支をモチーフにしてるらしいですけど、ソレにしても微妙に中途半端な引用だよなーとか思ってしまったり。順に取り上げて、全部で 寅・卯・辰・未・申・戌 なんだけど、方位に関連あるのかと思えば別にそんなこともないみたいだし。



▽自薦名場面 ― 206〜207ページ

 「よかったら残ってもらえませんか?」

 「――――ごめん‥‥ 行くね」

水原可奈と塔場総一郎の別れ。コマの割りと水原の表情とで表現されるセリフの"間"が気に入っております。このふたりはこうして"終わり"を迎えたワケだけど、にしてもヤレヤレ、実際の灯馬と水原がこーゆう良い雰囲気を見せるようになるのは一体いつのハナシになるのやら?(笑)



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2009/01/07