感想・漫画編。

Q.E.D. …証明終了 17巻

著者:加藤元浩

出版元:月刊マガジンコミックス


理数系ミステリマンガ17巻。今回のカバー折り込みは、普段の作者コメントとは違って燈馬&水原の「とある日の会話」。…こーゆうのをショートストーリーと言うのだろーか(笑)

まずは『災厄の男の災厄』。ビル・ゲイツ再登場っすね。つーか、どっちかと言えばすんっごい久しぶりに出てきたエバの方が重要な気がしますけど(笑) えーと、いつ以来だろう、7巻の事件以来になるんだろーか…? 彼女、まずロキの"パートナー"だし、そうでなくてもいちおうMIT時代からの燈馬の友人のひとりでもあるんだから、もー少し出番増やしてもイイ気がするんですけどねぇ。イヤまぁその設定を作者自身忘れてる疑いがあるんですけど(乾笑) 閑話休題、ラストのアランとエリーさんの会話、ミステリ的には確かに反則なんだけど言われてみると「あぁそーだよなぁ」と納得させられるのは何故でしょう(笑) あれか、一種の叙述トリックってヤツですかね。違うか。ときに今回の、理系大学出身者は日本の労働条件では損をするって話、読むたびにとある出来事を思いだして仕方無かったりします(ヒント:青色) つーかアレこそ実際の典型例だよなぁ。

続けて『いぬほおずき』。シナリオの土台になってる映画の内容が渋めな作品なのもあるのか、シナリオ全体からして落ち着いたような、どこか奇妙な印象を受けますな。起きた(殺人)事件自体は2件ともショッキングなんですけどねぇ。…そーいや複数人の被害者が出るのって、この作品じゃ長いこと無かったね。さて、今回のラストでめずらしく燈馬が怒ったシーン。私の見解としては、これこそ前巻のレビュー(リンクはコチラでも言ってるとーり、彼の変化の一端じゃないかと思ってます。まぁなんでしょーね、ヒトの"成長"と"変化"ってなかなか区別のしにくいトコではあるんですけど、でも燈馬の場合だとどーにも成長したって感じは無いんですよねぇ、個人的に。"成長"ってなると人間的に大きくなったかどうかみたいな部分に注目いくからなぁ、その意味ではそういう印象ないんですよね、やっぱり。



▽自薦名場面 ― 15ページ

 「おう! 水原ァ!!
 
招待状もらったか!?」

めずらしくも、前半も良いとこから選出。まぁなんとゆーか、んな微笑んでる前に相方の暴挙をちったぁ止めろよおねーさん、と(笑)



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2008/03/11