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感想・漫画編。

ONE PIECEワン ピース 36

著者:尾田栄一郎

出版元:ジャンプコミックス


海賊マンガ36巻目。事態がひたすら最悪の方向へ行くという、波乱の展開を見せる巻。今回のW7編における"ボスキャラ"も、予想外な流れを経て早々に登場。

まぁとにかく混迷を極めていくW7ですが。なんでしょーかね、物語としてはキッチリ進行していってるんですが、全体的にはあまり大きく動いたとゆー印象が何故だか薄いですなぁ。アレか、会話劇が中心で、明かされてく背後関係(?)も実のところではバックボーンのほんの表層でしかなかったりするから、でしょうかねー。ドラマ的には、前巻のウソップ離脱に続いてロビンまでが、今度は離反・裏切りに至るという、かなり衝撃的な展開ではあるんですが。でもウソップの件のが個人的な思い入れも込みなんですけど、作劇の盛り上がりも物語上の衝撃度も大きかったしなー。あとロビンの件については先の展開を既に知ってるってのも、インパクトを弱める要因としてあるのかもしれませんね。ロビンの裏切りは本意なのか違うのか、ってのが彼女に関わる問題についてのキーポイントなワケですから、ソコを知ってるか知らないかはやはり読みごたえに関わってくるかなー。

まぁソレはそれとして、ここで突然、アラバスタ編でクロコダイルがわずかに語った古代兵器「プルトン」の存在を、また新たに聞かされるってのはストレートに驚きですね。以前に話された内容では、「放てば島ひとつ跡形もなく消し飛ばす兵器」とのことで、何か爆弾とかそんな具合のイメージを抱かせたものですが、今回は設計図そのものを持つ(持っていた)とゆー人物のクチから、「強大なチカラを持った戦艦」との証言を得られたワケで。他の古代兵器には、空島編で存在が示された「ポセイドン」もありますが、なぜそれら兵器が遠い昔の時代に存在していたのか、なにより存在していたとしてなんのために作られたというのか、それらの事実について記録を残す歴史の本文ポーネグリフとは一体なんだというのか。今エピソードの後々に描かれるロビンの過去で、これらの一端が明かされるワケですが…… 個々のエピソードでのドラマや活劇の他に、作劇描写としては今はまだ添え物程度の扱いながら、この"海の世界"の過去から現在に渡って繰り広げられる壮大なまでの歴史物語、コレもまた本作の魅力を底上げする大きな要素であることを再度意識させられますな。古代文明の件以外にも、海賊王・ゴールドロジャーや彼に関わる幾人もの人物によって構築されていくグローバル級のドラマなんかもあるワケですし。ちょうどこの辺に関しては、本レビュー執筆最中の本誌連載での展開にてまさに触れられている事柄でもあるので、なおのこと気になってしまう要素でもあります。いやホント、これらの設定がどう1本に繋がって、その上でどう麦わら海賊団の冒険に関係していくんだろーか…?



▽自薦名場面 ― 80〜81ページ

 「こんな私に今まで 良くしてくれてありがとう

  ――さようなら」

ロビンからサンジとチョッパーへ"最後"の言葉。淡々と突き放すような発言ばかりを続けたその終わりに、感謝と別れの言葉を告げていく彼女のほんの一瞬だけ見せた微笑みが、なんとも印象を残すシーン。この場面、アニメ版では、セリフ自体は一切変わらないんだけど、終始一貫して冷淡な声色と無表情を貫いてソレで別れていく、とゆー具合に演出が大きく変わってたんだよねー。それはソレでまた彼女の本心がどこにあるのかを見えなくしてて、原作マンガとはまた違う印象を与える描写だったのが強く記憶に残ってたり。



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2008/07/22