感想・漫画編。

金色こんじきのガッシュ!! 11巻

著者:雷句誠

出版元:少年サンデーコミックス


魔物の子供達のバトルマンガ第11巻。新レギュラーにナゾナゾ博士とキッドを加え、物語は(意外だけど実は)コレがシリーズ初となる長編展開・石版編へと突入開始。ま、この巻ではまだプロローグがスタートしただけですが。あと、100話突破ってことで人気投票もやってるけど…仮にも正ヒロインのハズなのに10位にすら入れんかったスズメって一体。なんつーのか、バルカンにすらダブルスコアで負けてるのは、なぁ…(大乾笑) ま、ヒロインっつっても物語にまったく絡んでこないからなー、この娘。しゃあないっちゃあしゃあないかー。個人的には気に入ってるんですがねぇ。

今巻、まぁ最初のメインは上記のキッド&ナゾナゾ博士チームとの対戦になるワケですけど。今回のバトルは、新呪文習得も含めた目に見えて分かりやすいカタチでの「ガッシュの成長」を描いてますが、個人的にはさほど見所として強い部分でもないかなー、と。や、別に嫌いってんでもないですけどね。つーか、彼ら新キャラよりも驚異の超人集団・マジョスティック12トゥエルブの方が断然気に入ってしまってる自分がいるワケですが、えぇ(真顔) それにしてもなぁ、38〜40ページで明かしてる本の秘密、論理展開に多少の無理とゆーか違和感を感じるんだよなぁ。つーか、その答えの導き方はチョットおかしくね? あと36ページで出してるナゾナゾ第1問、コレ未だに解けないんですけど誰か答え教えてくれませんか(←何気にマジで

あ、違和感と言えば、99話で描かれる出会った当初のブラゴの振る舞い方もそーなんですよねー。確かにアイツ、性格に粗暴で荒っぽすぎる”きらい”があるのは、ぜんぜん異議のないトコですけど、こーみえて意外と他人の尊厳なんかは尊重する部分もあるから、88〜89ページみたいな立ち振る舞いには正直、キャラとしてどこか違うとも感じてしまうんですよねー。う〜ん、単に私がブラゴのことを”見込みズレ”してるだけかなぁ。まぁ、彼が子供に「強くなれ」と諭すラストとか、そんな姿に”弟”の成長・変化を喜ぶ”姉”の微笑みを浮かべるシェリーとか、エピソードとしては気に入ってるんですけど。とゆーかこの話、いつだかのサイト日記で触れてんですけどアニメ版の編成・再構築が本当に素晴らしかったんですよねー。原作コミックスだけでも秀作と言っていい読み切りエピソードですが、アニメの方はまさに完璧と言っても一切過言ではない再編成。レビューの主旨とはズレましたが、超がつくほどオススメの1話です。

あと最後のVSパティ&ウルルだけど。恋は人を狂わせるとは言いますが、キミのその狂乱っぷりはフツーに恐怖を覚えるレベルなんですがパティさん。実際の犯罪に移るストーカーって、こんなんなんだろーか(無表情) あと114ページ、金山かねやまを気の毒に思いながらもウナ重がっつく清麿君よ、オマエそんな態度ででやさしい王様を育てられると思ってんのか(大笑)



▽自薦名場面 ― 76〜77ページ

 「そのままそいつを…思いっきり遠くへブン投げろ―――――!!!」
 「何ィイイイイイイイイイイ!!?」

 「ヌノァアアアアアアアアアアアアアア   「ウエエエエエエエエエエエエエエエエエ
  デュヤァアアアアアアアアアア!!!」  エエエエエエエエエエエエエエエエン!!!

VSキッド&ナゾナゾ博士の決着シーンより。チョイと工夫して、コマに描かれたマンガの上の”雰囲気”を再現しよーとしたんですけど、どーでしょね。ウマくいったかな。この場面はまぁ、ギャグと紙一重とゆーくらいの強烈なインパクトでの描写が、実にストレートに気に入ってるワケで。77ページなんて、遠近法とかパースとかもうカンッペキに無視してるワケだけど、ソレがこの上ない迫力を演出してるってのは事実だもんなー。



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2007/01/21