×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。



感想・漫画編。

D.Gray-manディー・グレイマン 3巻

著者:星野桂

出版元:ジャンプコミックス


エクソシストのバトルマンガ、第3巻。「巻き戻しの街」編をメインに、短編ギャグの回も入った内容。この巻からジャンプコミックス好例(?)の、いわゆる読者質問コーナーもスタートしておりますな。こーゆー部分はなんつーのか、「ジャンプらしい」と言いますか。全体的には微妙に「らしくない」んですけどねー。

まぁ前巻と同じ感想になっちゃうんですけど、この巻もまとまりが実にイイ具合になってますねー。アタマには、(ギャグ回だけど)前からの続きになるエピソードが入り、全体では1エピソードで完結しておいて、そんでもってラストでは次の伏線になるよーなセリフと新キャラを出して締める、と。うーん、つくづくまとまり良いなぁ。まるでお手本のよーなまとまり方ですよ、ホント。まぁ続巻も一緒に取り上げてみると、このまとまりの良さはこの巻でストップしてるんですが(微苦笑)、でもシリーズの序盤が、こーゆーキッチリした収録内容に収まってるってのは、読者側にはワリとプラスに働いてるのではないか、と。立ち読みとかで、始め手に取ってちょこっと読んで、それでハンパな感もさほど無しに満足できますからね。んで、気に入ったらその先を追って読んでけば良いワケですし。ウマい作劇してるよなー、やっぱ。

そろそろナカミの方に目を向けますか。物語は、いままでは千年伯爵&兵器のアクマ群だった敵勢に、「ノアの一族」なる人間達が加わって、順調なシナリオの進行を見せております。言ってみれば「神VS悪魔」といったよーな単純だった構成に、変化が入ったことでドラマ性がにわかに増してますねー。それまではただ、人類に対する悪と戦う、みたいな分かりやすい状態だったのに、敵の実態が実は人間だったと知って、そこに戸惑い苦悩する主人公、と。まぁぶっちゃけベタな展開なんですが(笑)、それがアレンとゆー少年の在り方なワケで。微妙な変化球の王道といいますか?、まぁ面白い、とゆーか好みな系統の展開・描写ですな、個人的に。

ところで。このマンガ、見せ方は比較的アッサリしてるんですが、実は何気にエグい描写が多い気がしますな。手を杭ではりつけにするなんて序の口で、マジ目潰しをやってソレ見て笑ってるとか、ハッキリ言ってチョットすげー。極めつけは95〜97ページのリナリーの過去話。これ、最後に救われる話だからまだイイですけど、「気が触れてしまったか」ってアンタ少年マンガのセリフとしてどーよソレ。いくら重要な神の使徒だからって、ひとりの女の子を精神的にぶっ壊しちまった教団は、なんてのかフツーにおっかないデス(汗) きっと、”上”に立ったコムイが後々、教団のそーいった部分を改善していったとか、そーゆうのがあるんでしょーけど。にしても。このレビュー書いてる現在、本作のアニメ化が発表されて開始前とゆー状況ですが、取り上げた描写は正直どれもヤバすぎるよなー(苦笑) 深夜アニメでもムリな気がするが。



▽自薦名場面
 ― 156〜157ページ

 「あなたが発動したこのイノセンスが、攻撃を受けた僕らの時間を吸い出してくれたんです。
  ありがとう、ミランダさん!」

アレン・ウォーカーの感謝のセリフ。場面選出としては、157ページの1コマ目まで。これ、言った当人としてはただ純粋に感謝したくて言っただけなんだろーけど、言われたミランダさんにとっては、”いままで誰からも言われたことのない「ありがとう」”を初めて言ってもらえた、言うなれば彼女が救われた瞬間だったと思うんですよ。それは実は、2巻ラストで彼が言った「誰かを救える破壊者」に一時でもなれた瞬間でもあるのではないか、と。すごくアッサリと描かれた場面ですが、屈託のないアレンの微笑みには、そんな大きな意味合いも隠されているよーに感じます。



第4巻>

<第2巻


<<コミックレビュー



2006/07/16