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感想・小説編。

進め! 未来の大英雄 新ソードワールドRPGリプレイ集1

著者:秋田みやび

出版元:富士見ドラゴンブック

GM 「ああ、これはどうも遠いところからご足労様です」 村長さんはマックさんに連れてこられたあなたたちを見て、ちょっと首をかしげながらも、にこやかに迎えてくれます。「何でも聞いてください」

イリーナ いきなりコボルトが銀の出る坑道にわいて出たと聞きましたが、本当ですか?

ノリス 報酬が1人1500だというのも本当ですか?

ヒース 村で一番美人なのは誰ですか?

ガルガド 最初の質問以外は無視してくれ、村長(きっぱり)。

33〜34ページ パーティと依頼人との会話シーンより


レビュー本編の前に思うのだけど。テーブルトークRPGの世間的認知度って如何ほどのモンなんだろ? なまじ自分が大学時代にTRPG系のサークルに所属していたおかげで、そこらへんの基準がイマイチつかみきれないんですよね。なんせ周囲に知らないって人間がいなかったものな。ただ、そのサークルに入る前までは私自身TRPGの存在すら知らなかったことを思い出すと、やっぱりそれほど知名度の高いゲームではないんだろうとも思うワケですが。

と、そんな素朴な疑問を放り投げつつ、新ソードワールドRPGリプレイ、俗に言うへっぽこ冒険者シリーズの第1巻であります。って、「へっぽこ」て。酷ぇなオイ。言うに事欠いてへっぽこ呼ばわりか。でもまぁ、「へっぽこ」という呼称がコレほど似合う冒険者パーティーのTRPGリプレイも無い、というのも事実でしょうかね。この巻はまだパーティ自体が低レベルだから冒険そのものにも慣れていない様子が出されている、という事はあるけど、それにしたってこの連中のマヌケっぷりはイイ味を出しすぎていやがる(笑)

このシリーズを読んでると、「あ〜、久しぶりにソードワールドやりてぇな〜」という気分にさせられるんですよね。それこそ、かつてサークル仲間と卓を囲んでいたときの記憶も相まって。実際このシリーズ、セッション内の楽しくもマヌケな雰囲気が良く書き出されているおかげで、その楽しさを自分でも味わいたくなるような、そんな魅力があると思います。ソードワールドを世間に広めるための種まきアイテムとしては格好のシリーズだよなぁ。

んでまぁ1巻そのものはといえば。各キャラのキャラ立てがまだシッカリ確立していないせいか、いまひとつ物足りない部分もチラホラあるような。でもまぁソレは続巻を読んでいるから感じることだよなぁ。なんだかんだ言って、やはりセッションの軽妙さはプロの作家が集まってるだけありますヨ。



▽自薦名場面 ― 58〜59ページ

 GM では戦闘に入りましょう。敏捷度びんしょうど順にどうぞ。

 ヒース では、17で……今度こそ眠れ、俺の自信回復のために! (ころころ)……えっ! 1ゾロ!?

 一同 うそぉ!(爆笑)

  (中略)

 イリーナ そんなバカなー。悪夢よ消えろと叫びながら、コボルトに攻撃! (ころころ)……って、うそ、また当たらない!

 GM (こ、……このパーティって……)

コボルト発生事件の現場に再び挑むパーティの様子。さながらデジャブの如く彼らにサイコとの気まぐれが訪れるという、へっぽこ冒険者がへっぽこと呼ばれる由縁がここに。てゆーかこのシリーズ、場面抜粋がスッゲーめんどくせえデス。レビューに取り上げたことをさっそく後悔しそうだ… ( ̄▽ ̄;)



第2巻>


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2004/11/27