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感想・小説編。

そして彼女は神になる ヒーローはジャージに着替えて悪を討つ

著者:松原真琴

出版元:ジャンプJブックス


彼女シリーズ2巻目。文化祭で起こった出来事が収録のメイン、追加の短編は美果さん視点で描かれる八重との出会いのエピソード。しかし今回の表紙絵、八重が凛々しくも綺麗で、なんとも格好イイなー。まぁ着てるモノはバカらしいことこの上ないんだが(笑)

とまぁ、サブタイトルからもう一目瞭然で、ストーリーの基本内容は徹夜明けにネタ出したか良くても居酒屋あたりで思いついたんじゃねーかってぐらいおバカさん丸出しのお話(※誉め言葉)なワケですが。だってなぁ、「神になる」ってその神様もジャージ神様だしなぁ。どんだけ思いつきよ、ソレ(※※誉め言葉) 松原さんがやってるサイトには、ジャージマン・テーマソングの歌詞まで作って載せてる始末だし、前巻に引き続き相変わらずヘンなとこで好き勝手に書いてますなー。や、言ってもこの手のアタマ悪いノリは好きなんですけど(笑) 63ページの緒方おがた「もう神は降臨したかーい?」名(迷?)ゼリフだよなぁ。

とは言え、そんな感じでバカ丸出しの展開を見せつつも、本編で描かれるのはあくまでも1巻同様に、暖かな印象によるそれぞれの心の交流が見せる物語なワケでして。なんだかんだでその”根っこ”の部分がちゃんと描かれてますし、前述のおバカな要素ともイイ具合に絡み合ってるから、全体的にも変わらず楽しめる内容になってますねー。八重・美果さん・十郎のトリオや、今回のゲストキャラである小坂こさか先輩と藤井ふじいとゆーそれぞれの人間&幽霊の繋がりあいや、他にも園原家とその周辺の面々の関わり合いとか、その辺で描かれてるアットホームな雰囲気と言いますか。あまり繋がってないようで実は強い愛情がある園原姉妹や、心から大切に思っているからこそ一瞬の実体化も可能にした十郎、深く通じ合っていたのにすれ違いが起きて離れるしかなかった藤井、そしてその悲しい別れを前に自分の無力さを噛みしめて涙した八重などなど。なんとも言えないような思いの繋がりと、それゆえ起こってしまった何も言えなくなるような悲しいひとつの結末。おちゃらけ要素もモチロン好きですが、そーいった心の描写と緩やかで暖かい雰囲気こそがやはり、本シリーズの魅力なんですよねー。



▽自薦名場面 ― 162ページ

 「骨折したくない人は、今逃げてね。せっかくのお芝居がめちゃくちゃになって、僕、ちょっと怒ってるから」

本シリーズで(文字通りに)最強のキャラであるたもつさんのセリフ。ワリと迷ったんだけど、今回はギャグシーン(?)から選んでみた。普段温厚な人ほど怒ると怖い、ってゆーより、この人の場合だと何するかマジで分からないってコトの方がおっかないからなー(笑)



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2006/11/05