海賊マンガ第2巻。バギー海賊団との対決・中編ってトコか。 ルフィ、ゾロ、ナミの3人が登場して話が動き出してきた感じですが、やっぱりまだまだ「物語が始まったばかり」というイメージの方が強いですなぁ。でもなんか3人がそろってる扉絵なんかを見ると、なんていうか、それなりにバシッと締まって見えるんですよね。やっぱりこの3人がOPにおける”原型”なんだろうか。尾田さん自身も画集の中で「この3人は起爆剤」って言ってましたからね、この巻から動き出してる気がするのはあるイミ認識として正しいのかしらん。 にしてもなんだ、まだまだキャラが若い。てゆーかまだナミが普通の女の子だ(笑) ルフィの気迫やゾロの格など、それぞれ”最大の魅力”の部分が徐々に描き出されてきてるけど、やっぱまだナミの姉御気質は片鱗が見えてきてませんな。ま、コイツについてはもちっと先を待つべきなのか、やはり。 2巻においても1巻同様、ゲストキャラの熱さは変わらず。町長ブードルさん、マジ熱い。犬のシュシュも熱い。なんなんでしょうかこのヒトら。片方に至っては犬だぞオイ。敵う敵わないではなく、おのれの尊厳あるいは誇りのために、それを守るために、相手が誰であろうと立ち向かわないワケにはいかないというその精神。…漢だ。これを漢と言わずして何を漢と言うのか。その心意気を受けてバギーに立ち向かうルフィ達だってもちろんカッコいいんですが、やっぱこの巻は町長さん達が光って見えます。 あ、ちなみに当方バギー船長の絶妙な馬鹿っぽさとかも好きですよ。ノリツッコミがサイコーだゼ船長!
「よくやったよお前は! よく戦った。まあ見ちゃいねェけどな。大体わかる!」 「……――――ワン!!」 「おう!! お前も頑張れよ!!」 大切な『宝』を奪われたシュシュと、その仇を討ちシュシュに激励を送るルフィの図。基本的にルフィって「一方的な暴力で他人の誇りが穢される事」に対して何より怒りを覚えるヤツなんですよね。そしてそういう事への仇討ちを、決して押し付けなどではなく果たす。そこらへんがコイツのイチバンの魅力なのかなぁ。 |