富・名声・力。かつて、この世の全てを手に入れた男”海賊王”ゴールド・ロジャー。彼の死に際に放った一言は、全世界の人々を海へ駆り立てた。 「おれの財宝か? 欲しけりゃくれてやるぜ… 世は、大海賊時代を迎える―――― 5ページ 作品プロローグより
いまになって改めて1巻を読み返してみるに。なんつーか、言い方悪いですけどけっこう稚拙だなぁ、と。いや、稚拙というより”若い”って感じですかねぇ。絵の感じとか、ストーリーの展開とか、30ウン巻まで進んだモノを読んだいま振り返ると、やっぱそこら辺が目に付くような。そりゃま、作者側にしたらコレが連載デビュー作なんだからソコんトコを突っつくのは酷なハナシではありますケドね。んでも、そういう風に思った上で読み返していてなお面白いと感じるのが、このマンガ、そしてこの作者の底力を感じずにはいられない部分でもあるんですが。 そんなこんなの第1巻、さっきも挙げたようなある種の違和感がチラチラと見えてきたりもするワケですが、そんな中で未だに変わらない部分が各キャラクターの信念だなぁ、と。ルフィの「海賊王になる」、ゾロの「世界一の剣豪になる」、そしてコビーの「海軍将校になる」というソレも含めて、それぞれが胸に抱える大いなる”野望”。30巻を超えたいまになっても、この部分だけは、ストーリーがどう転がろうとも全く変わることない信念として各々に掲げられ続けてるワケで。…あー、ホントONE PIECEは王道的少年マンガだなぁ(しみじみ) もうね、やっぱ四の五の感想言ってる場合じゃないですよ。買って読め。以上っ!
「海賊王に おれはなる!!!!」 本編中でもたびたび現れ、アニメの予告編じゃあ締めに毎週使ってるこのルフィのセリフ。「なりたい」ではなく「なる」という、ハッキリとした『宣言』。正直他にも推したい名場面は多々ありますが、やはり作品を象徴するっていう点からも第1巻からはこの場面を。 |