感想・漫画編。

武装錬金ブソウレンキン 3巻

著者:和月伸宏

出版元:ジャンプコミックス


トンデモ兵器バトルマンガ、第3巻。超常選民同盟L・X・E編のスタート、あとキャプテンブラボーがレギュラー参加する巻ですな。

真っ正直なハナシ、この巻は全体的に見てて面白い内容・展開ですね。終わったひとつの戦いと、新たに始まる大きな戦い。発展途上の少年を導く存在としてのキャプテンブラボーと、力強く頼れる大人を前に改めて戦士としての決意を固めるカズキ。敵を前にスパルタン気質全開で戦う斗貴子さん(←やっぱり”さん付け”なのか)や、復活を果たしてさらに個性が蝶・爆発しているパピヨンなど、各キャラクターの活躍も実に見所満載。賑やかなコメディ路線で描かれる学校という”日常”の様子と、錬金の戦士VSホムンクルスの激突やLXEの面々の暗躍などを通して描かれる”非日常”の対比も、このマンガの”らしさ”が出ていてとても面白く読める展開になってます。レビュー用に再読していて、やっぱ私にとっての武装錬金、学園生活の描写が多く見られるこのへんの展開がイチバン好きなんだなぁ、なんてなコトを感じました。日常と非日常、コメディとバトル、そのへんが両立したストーリーを展開させるには、なんだかんだ言って学校を舞台してる方が都合イイだろうしねー。まー、マンガ描く側はそればっかだと大変でしょーけどねー。

さて、続けて各キャラの感想でも。まずカズキ。戸惑い迷いながらも戦いの道を選び進む彼は、変わらず真っ直ぐで実に良い主人公ですな。やっぱマンガの主役は、仮に迷うとしても、どんどん前に向かっていくタイプの方が断然イイですねぇ。続けて斗貴子さん。ホムンクルス・陣内じんないやパピヨン相手に、正ヒロインとはとても思えねぇセリフ連発でバトりまくる姿は、とても”らしさ”が出ていてステキ。バトルヒロインの真骨頂ってヤツですか。ま、あまりにもバトル寄りすぎてますけど(笑) そしてパピヨン。エレガントなスーツで再登場した彼は、まさに蝶サイコーな存在と言えましょう。やはりこのマンガの”華”は彼にこそある(断言) …まぁ、そーゆーヘンタイさん要素の他でも、自分なりの信念・意識を持って活躍するライバルキャラとして、なかなか幅広い魅力を持ったキャラだとも思います。最後にC.ブラボー。何気に当方、このマンガの中じゃブラボーがいちばん好きなキャラだったりしまして。まだ3巻では出番も少なめでイマイチなトコロはありますが、頼りがいと優しさを秘めた大人のチームリーダー、最強のパワーを持って敵を圧倒する様、天然なのか狙ってんのか分からんボケっぷりなどなど、少ないながらもブラボーの魅力はそれなりに。うーむ、やっぱブラボー良いなぁ。好きだなぁ。



▽自薦名場面 ― 127〜131ページ

 「というワケで、イタダキます」

 「…カズキには悪いが私も頂くぞ、キサマの命!!」

 「「――おおおおお!!」」

 (中略)

 「させ…るかァッ!!」

 ――――!!  空身うつせみ…!

パピヨンVS斗貴子さん。チョイと長いので、途中のセリフはあえて端折ってみたり。バルキリースカート全開で戦う斗貴子さんと、ビミョーに変態チックに戦うパピヨン、両者の動きの流れが結構気に入ってる場面です。にしてもなんだ、主人公ライバルキャラ相手にマジもんのガチバトルかますヒロインって、やっぱ色んなイミでスゲェな(笑)



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2005/07/19