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感想・漫画編。

武装錬金ブソウレンキン 1巻

著者:和月伸宏

出版元:ジャンプコミックス

「あきらめの悪い……お前の命は昨夜、既に尽きているはずなんだ。
 妹と仲良く喰われろ」

「喰いたきゃ喰え。ただし――まひろは返してもらう!
 武装練金!!」

46〜47ページ カズキの武装錬金発動シーンより


一部的には相当の人気を誇りながら、ジャンプの連載順(=世間一般での人気順位)では崖っぷちタイトロープダンシングな毎回を送っているという、あるイミちぐはぐな印象を受けるマンガ・2004年度第一位を記録する(←何時、誰が決めたよ)作品、武装錬金でございます。

このマンガ、個人的にはよっぽど正統的な少年マンガだと思うんですよね。悪役VS正義の味方の構図がハッキリしたバトル展開はあるし、ボーイミーツガールから始まるラブコメ要素はあるし、主人公が肉体的にもソレに増して精神的にも成長するストーリー展開はあるし。まぁヒロインの斗貴子ときこさんが全開ぶっちぎりでスパルタンな性格だったり、出てくるキャラが片っ端から変態揃いエキセントリックなヤツらだったりするのが『正統的』から外れてると言えんでもないですが……そこはソレ、独自色ってことで、ええ(←どうして目が泳いでるの?)

あと、この武装錬金に限らず和月さんの作品全般に感じてることなんですが。コマの割り方や描き文字の使い方など、そういう各種の効果・演出部分が地味に上手いなぁ、と。特に効果線なんかが。要所要所でチョコチョコと描き込んで使ってるから、コマの中にとても”動き”を感じられます。なんだろか、『技術による画力』があるっていうのかねぇ。まぁ単純に、そういう演出部分が私の好みってーことなんですが。

んで1巻の内容。設定解説が多かったりして多少のうざったさを感じたりもしますが、バトル内容の熱さや各キャラの動き方など、本作の魅力は確かに盛り込まれてて好感触。とりわけカズキは、優しさはあってもまだヒーローとしての強さに目覚めていない…けれど、その片鱗は少しずつ描かれていて、実際『今後』に期待できる主人公として良く描かれてると思います。んー、でもまぁ、やっぱこのマンガは2巻以降が本番かなぁ。ただ斗貴子さんだけは殺すだの斃すだのいったおっとこ前な発現が多く、1巻目にして早々に魅力マキシマムですが。………いやマジで、このヒト本当にヒロインか…? ( ̄▽ ̄;)



▽自薦名場面 ― 140〜144ページ

 「オレももっと頑張らなきゃ。
  そうだ! 武装錬金を使いこなすにはどうすればいいのか、さりげな――くアドバイス聞いてみよう! 斗―」

 「……大丈夫――――まだ時間はある……」

 「オレ……」 ――もっと頑張らなきゃ!

 ―――ベロンチョ―――――グッ!

あー…コレ、ぜんぜんセリフ中心じゃないからなぁ、上手く伝わるかなぁ。カズキが敵と遭遇するまでの一連の場面ですね。おまけページで作者自身「カズキの目をつり上げるだけで丸々1話かかった」とぼやいてるシーンですが。カズキが漠然と強くなろうと思ってから、もっと真剣に決意を固め、そして敵との遭遇で戦うことへの決心をつけるという、2段階描写から3段階へと変異していく流れ。多少ややこしい部分はあるけど、その決意への心の動きが少年マンガらしくて良いですな。



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2004/12/08