感想・電子遊戯編。

テトリスDS

発売元:任天堂

対応ハード:DS

旧ソ連のどこぞのオッサン(←名前ぐらい調べろよが発明した、元祖「落ちもの」にして永遠不朽のパズルゲームの代名詞。どんな新ハードに置いても必ずひとつは系統タイトルが発売され、ゲーム機以外にも携帯電話向けアプリなどなど、まさに舞台を選ぶこと無くその存在を密やかに、だけど確実に知らしめている、実はものすごい存在感を秘めたパズルゲーム。そーいや私がガキの頃、テレビゲームでなくボードゲームスタイルのテトリスもあったんだよなー(←誰か知ってますか?) そんな、ある意味でのゲームの王様・テトリスが、任天堂開発による独自のアレンジによって、また新しく登場しました。それじゃ、テトリスDSのレビューをおっ始めてみましょーか。

そんなワケで、なんとゆーかこの期に及んでテトリスのレビューを書こうっつー次第ですが………いやぁ、テトリスって面白いね? …なんつーのかホントに、とりあえず言えるコトったらソレくらいしかないですよ、マジで。つーか今更このゲームの何を語れば良ぇっちゅーねん?!(←ビミョーに逆ギレ) ホントにねぇ、レビューを書く前はいつも、本文中に何を書くかをアレコレ考え巡らしまくってから執筆に入るのですけど。今回ばかりはなんとも、とりあえず「テトリスは面白い」とゆーコトしか書きようがないんですよトーマス(←誰。) 「テトリスDSが面白い」のではなくて、「テトリスが面白い」、どう足掻いてもまずソレありきなんですよジョニー(←だから誰。) 画面上方から続々落ちてくるテトリミノを、現状の積み上げ方やネクストブロックを逐一考慮に入れながら、カタチ良く隙間を埋めながら列を揃えて消していく、というあまりにも単純にして明快なルール、そしてソレが生み出すゲーム性。このシンプルさは、面と向かって考えを及ばせるほどに、素晴らしいゲームデザインである事を痛感するばかり。イヤね、やっぱり旧ソのオッサンは偉大なクリエイターだわ、ホントに。これぞまさしく普及にして不朽のゲームではないでしょーか。

そんな中で、どーにかこーにか本作の魅力をあげてみますと。キモのひとつはやっぱブロックホールドですねー。この機能、必要なブロック(主にテトリス棒)を確保しておくといった単純な使用法以外にも、使えないテトリミノが来た時に一時交換したり、動作中にうっかりマズい場所へ移動させた時のリカバリーに使うなど、工夫次第でプレイの幅を大きく変える面白い要素です。ふたつめのキモはWi-Fi通信対戦。環境さえ整えば、ほぼ24時間いつでも相手に困らず対戦プレイが楽しめるのは、本作の確かな”売り”のひとつ。本作でのWi-Fi対戦の表示情報である、強さの指針となるレーティングの存在は、敗北数を記されるようなネガティブさが無く、ソレでいて相手の大まかな実力を掴みやすくて、とても好感触ですねー。他では、ゲームモードの「タッチ」は全く別物のプレイ感覚ながら、ブロックをいじって遊べるとゆー独自の気楽さもあって、コレでソコソコ面白かったり。まぁ私の場合、別のモードはまるっきりハマれなかったっつーのがあるので、他に語る部分無いんですけど(乾笑) …イヤ、ぶっちゃけ目立って面白いのが無ぇんだもんよ……

んじゃー、欠点いっときますか。うーん、欠点なんだろね? 値段の兼ね合いから見ても、あえてコレがダメだって部分は正直無いんですよねー。Wi-Fi 4人対戦の他にもアイテム有りの対戦モードがほしかったとか、「タッチ」の対戦ってあっても良かったよなーとか、そーゆう要望みたいなのならあるんですけど。あぁ、あえて言ってしまえば、FCキャラをフューチャーした各演出は考えように寄っちゃどーなんだ、ってのは個人的にあるかな。イヤね、それこそFC時代のゲームプレイヤーを再度引き込むのには、かなりウマい使い方だとは思うんですよ。映像面とか、特に多彩なアレンジ曲による音楽面とか。でも逆に、FCを知らない世代に対しては、逆効果とは言わずとも果たして魅力として映るのかなー、と。…ん〜、コレって余計なお世話かなぁ。知らないにしても、対戦時のマリオアレンジ曲はなかなか耳障りのイイBGMだとは、今でも思うワケだし。ま、こんなコト言う変わり者は世間見渡してもたぶん私ぐらいのモンだろーから、あえてココは言ってみたり。


てな具合で、テトリスDSです。各種のアレンジや新要素、それと一旦接地していても回転を続ける限りは接地確定の判定がされないという、プレイ感覚の微妙な調整も施された本作。いま改めて、落ちものパズルの元祖にして王者であるテトリスを、このタイトルで触れてみてはどーでしょーか。ほら、のーみそ鍛えてばっかいないでさ。このゲームだって、大本を辿れば教育用ゲームとして作られたんですしねー(※いちおう本当)



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2006/07/01