感想・電子遊戯編。

ぷよぷよフィーバー

発売元:セガ 開発元:ソニックチーム

対応ハード:GC

自己のゲーム歴をざっとふり返ると。

先ず元祖にして本家でもあるテトリスに始まり。ドクターマリオに続き。ヨッシーのタマゴやパネルでポン。そして再びテトリス+ボンブリス。マイナーどころも挙げるならば、ハットリス、ぱにっくボンバーマン、さらに加えるならPS版To Heartのミニゲーム○△□×と。落ちモノ系パズルゲームだけでも、過去思い出す限りで相当数のタイトルを経験してきたものです。てゆーかいま話についてこれてる人間って何人いるんだろう(←たぶん日本全国から掻き集めても10人いない

…と言いながら、近年はトンとパズルものにはご無沙汰しておりました。が。そんななか久しぶりに手を出したのが本作ぷよぷよフィーバー。SFC版のすーぱーぷよぷよ ならばかつて体験しているものの、思えば以来ぷよとは縁のないゲームライフ。ひとつ、往年の常勝者としてやってみるかといった次第です。

何はともあれ本作、ぷよぷよの基本的なルールはそのままに、SEGAのソニックチーム開発による再アレンジにより実に良い方向へとゲームが進化されてます。グラフィック面でもなめらかなポリゴンのおかげで冷やして食ったらスゲェ美味そうになったぷよなんかも、まぁ単純な進化のひとつでしょうけれど――とりわけ最大の押しであるフィーバーモード、コレが加わったことにより、ゲームとして大きく楽しいモノへと変化しています。ドバッと大量に落ちてきた連鎖の”カタチ”の中から”導火線の先端”を一瞬の判断で見つけ一気に連鎖を開始させる。コレが非常に熱く、また異常に楽しい。

旧式ルールでは、大型連鎖を先に組んだ側、すなわち上級者ばかりが勝負を持っていきがちでしたが、本作ではたとえ連鎖無しでも消し続けてさえいればおじゃまぷよの進行を相殺しつつ止められる、さらには相殺によりフィーバーゲージを溜めるというルールにもなっているため、小連鎖の連続で大連鎖を押さえ込みつつフィーバーモードに突入できる。つまりフィーバーモードの存在により初心者だからといってそうそう負けっぱなしにもならないようになっているワケです。イヤまったく、初心者から上級者まで取り込む新要素として、とても上手い新ルールだと思います。

またなかでも、ひとり用ゲームの「とことんフィーバー」がサルのようにやり続けられる楽しさ。大量に落ちてきたぷよを、連鎖ごとにアグレッシブに動くカメラの下で、にぎやかなボイスと共に次々消していく爽快感は見事のひと言。てゆーかこの声がまた、


「えいっ♪ → いっくよー! → せーのっ! → もっといくよ♪ → アクセルっ! → アクセルっ! → ぱ・ぱ・ぱ・ぱっよえーん☆(連鎖終了)

どぱ。(脳内麻薬が噴出した音)


――とまぁこんな感じなのですヨ(←分からんヨ)

で、いつも通りダメなポイントをひとつ。ハイスコアその他のデータがプレイごとにいちいち自分でオプション開いてセーブしないとダメっていう設計はあまりにもヒドすぎる。どんだけ見事なハイスコア叩き出しても、ゲーム終わる前に逐一セーブしとかないとならんって、なんなんですかその煩雑さは。何故にオートセーブではないのかソニックチームよ。セガってどの開発部署でも、そういうユーザビリティが足りてないトコがいつまでも任天堂に勝てない理由な気がするなぁ…


ってなワケでぷよぷよフィーバー。そういえば、2004年は「ぷよの年」とかいって一年中なにかにつけてぷよをプッシュしようとしてたけど、結局は当初の杞憂もなんのそのに一年バッチリ持たせたんだなぁ。凄いスゴい。私が購入したのはGC版ですけど、結果を見れば所有ハードを選ばず遊ぶことができるって、何気にとんでもない快挙ですよ。てゆーかDC版だけ隠し要素が豊富だったりするのが、密かにえこひいき気味で「やりやがったな中社長!(肯定的な意味で)」ってな気分だったり。



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2004/12/06