感想・電子遊戯編。

マリオ&ルイージRPG

発売元:任天堂 開発元:ALPHADREAM

対応ハード:GBA

マリオ&ルイージRPGとは大体こんなゲームだ。

 ・主人公、素っ裸にタオル一丁で登場

 ・マリオ後ろ後ろ!

 ・姫様、気持ちは解りますがしゃべらないでください(城が崩壊するので

 ・クッパ、今回は良いヤツ(ただし出場から1時間で強制リタイヤ)

 ・どうしてみんなルイージの名を呼ばないのだろう

 ・マリオBros.ふたり仲良く大気圏突入

 ・キャラステータスHIGE (※マリオ達のヒゲの艶を表します)

 ・もっとも輝いているキャラは王子

 ・身分証明=ジャンプ

 ・どうしてみんなルイージに冷たいのだろう

 ・つーかまともなヤツがいないのかマメーリア王国


以上、ゲーム開始からおよそ3時間ほどの内容を個条書きでお送りしてみました。つまりはこんな感じです。あちこちに、ってゆうかほぼ全編にわたって笑いが散りばめられたシナリオがあまりにもステキすぎます。何かの病気かと思うほど、ありとあらゆるイベントがフザケまくってます。本作は外部開発のタイトルですけど、よくもあれだけ思い切ったシナリオを用意したもんだよ。「感動のドラマ? なら他のゲームをやれ」と言わんばかりにストーリーがボケっぱなし。

そしてそのフザケた物語を演出するのが、ドットで描かれたキャラクター達。3Dポリゴンでの演技が主流となりつつある中で、ものすごい量のアニメーションが用意されています。とにかく動く。ドット絵であることを忘れるくらいよく動く。特にそのアニメーションが映えるのが戦闘シーンで、マリオとルイージのアクションパターンがトンでもなく豊富。通常攻撃でもブラザーアタックでも、さらには敵の攻撃を受けるときですら多種多様なアクションを見せます。「ポリゴン? ソレって美味しいの?!」ってぐらいのドット絵に対するこだわりようは、もはや見事というほど。

ゲーム自体は、マリオタイトルらしく戦闘はもちろんフィールドでも様々なアクション要素を必要とするため、全体的に飽きることなく遊べます。またそのバランスも比較的ゆるめに取られているおかげで、アクションゲームが苦手なヒトにもなかなか良い感じ。また、過去のマリオタイトルをより多く遊んだ人間には端々でニヤリとさせられる演出が含まれていたりして、所々でそういう楽しみ方もできます。

そんな中での欠点は……実は本タイトル、GBプレイヤーでのプレイ時にGC用コントローラーの振動機能が働くようになってるんですよ。ソレって正直どうかなぁ、と。GBプレイヤーはあくまでGBA及びGCにとっての”オマケ”であり、コレで遊ぶことを半ば本道としてしまうその要素は余計だったんじゃーないだろうか。まぁ、コレを欠点とするのは少々揚げ足取りが過ぎるとも思いますがね。


そんなワケで、「重厚なシナリオよりもお笑いを」、「マリオ兄弟そろっての活躍を見たい」、「赤よりも緑の方が好き」、「むしろルイージを使ってクッパを倒した(←マリオ4時代のHILO)」という方、ぜひともお試しを。ルイージが助演男優賞モノの大活躍を見せます。って、やっぱ『助演』なのかよ。



<<ゲームレビュー


2004/11/20