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感想・電子遊戯編。

まわるメイドインワリオ

発売元:任天堂

対応ハード:GBA

気が付けばコレでもう3作目だったりするメイドインワリオシリーズ。DS版の開発発表よりもあとに報じられ、しかしそれより先に発売されたのが本作。今度のワリオは本体を・・・まわせ。ってなワケでまわるメイドインワリオでゴザイマス。

そう、本作を語る上で欠かせない…っつーかソレこそが本作の目玉なワケですが。今回のメイドインワリオはGBAそのものを回して遊ぶというモノ。白くてチョイ大きめのカートリッジに内蔵された回転センサーを利用して、本体をぐりんぐりん回しながら毎度のごとく怒濤のように現れるプチゲームを次から次へとこなしていく。コレがとても珍しく、そしてとても新しいゲーム性をもたらしてくれるのです。なにせこんなの、過去20数年のゲームの歴史においてまったくなかった遊び方ですからね。スゴいヨ。スゴい発見だヨ任天堂。たった一点の技術投入でこんなにも新感覚の遊びを提供できるものか。なにせソフトを手にして遊ぶ人達全員をまったく同じスタートラインに立たせてくれるんですから。つーかホント、購入当初プチゲームのクリアの仕方が分かんなくてゲームオーバー連発しまくったあの有様は何事でしょう。こ、このゲーム歴20年弱を誇るこのオレが…っ!(←なんとなく衝撃だったらしい)

そして何より、前作に負けず劣らず細かな作り込みの深さが素晴らしい。ほんの3〜4秒しか映らないプチゲームの画面を、それぞれの雰囲気に合わせてアイコンだの背景だの効果音だの大量に用意する芸の細かさ。またカートリッジ自体にも小さな振動機能を持たせているのがナイスアイディア。この要素たった一点だけで、遊んでる最中の『回してる感』がより強く感じられます。振動があるおかげでGBAを回しているさいに、そうだなぁ、ダイヤルを回しているような「カチッ、カチッ」とした感触を手に与えてくれるんですよ。コレがあると無いとじゃ段違い。メイドインワリオシリーズ、この作り込みの細かさ・絶妙なチカラの入れ具合こそがシリーズ人気を支える基盤となっているんじゃないでしょうか。画面だけ見てると一見すればおバカなゲームだけど、それをここまでバリエーション豊かに内容充実で作り込んでくれると、もはや職人芸という風情すら感じられます。

さらに本作ではステージクリアごとに増えていくガチャコロンの存在も強い。数がやたらと多いため、コレクション欲を満たすとなると必然的にゲームの寿命が延びていく。なにせこのレビュー執筆時点で、私もまだ60%強しか集めてないですからね。ホントはコンプリートしてから書こうと思ってたけど、どうもそれを実行するとなると季節がひとつふたつ変わりそうなのでさすがに止めました。ちなみに一番のお気に入りは『びしょびしょ犬』。


水浸しでびしょびしょな犬 → 画面を振って犬を乾かす → 乾燥して満足げな犬 → 天空からの洪水で再びびしょぬれの犬 → また乾かす → 以下エンドレス

……嗚呼、癒される…(←ええっ?!)


そんな本作なのですが、実は欠点が非常に目立つ。まずひとつが回転センサーの精度。このセンサー、大きな回転動作に対しては感度が良くないらしく、大回転後に本体位置を戻しても画面とズレが生じるんです。コレ、普段はプチゲームごとにホームポジションを正すからイイものの、プレイ時間の長いボスゲームやミニゲームではズレが蓄積されるため、結果すんごい姿勢でGBAを持つハメになったりしてしまいます。センサー精度さえ確かであれば解決するのに。そしてもうひとつがGBAとの相性。私は無印GBAで遊びましたが、バックライトが無いため物理的に動く画面を見づらくて仕方ない。だったらSPなら良いのかというと、どうも他所の評判ではSPでは回して遊ぶのに都合が悪いらしく。そんなワケで本作、もしかしたらGBAで遊ぶのに向いてないんじゃないかなぁとも思ってしまいました。なんだか存在を根底からひっくり返しそうな意見だけどさ。


という感じのまわるメイドインワリオ。この回転センサーはきっと任天堂にとって、のちに控えるNDSのタッチパネルのような新しい入力形体の一種なんでしょうね。そんな実験作的な意味も持ったタイトルなんだと思います。いままでにない新感覚のゲームを体験してみたい方、ぜひお試しあれ。



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2004/12/02