ゲームの本質ってなんだろう? 思うにそれは、どれだけ熱中できるかにあるんじゃないだろうか。なんてなコトを、メイドインワリオをプレイしてると思わされるのですよ。
そして、プレイが続くにつれ徐々に徐々に加速していくゲームテンポとBGMが、麻薬的にプレイヤーを引きずり込んでいく。この瞬間的なハマリ度の高さには、往年のテレビゲームが持っていた根元的な楽しさに通じるモノがあるような気がします。他にもそう感じる要素はあって、基本的にこのプチゲームってムチャクチャ不親切なんです。いきなり「とべ!」だの「いれろ!」だの画面に表示されるだけで、あとはまるっきり操作説明無しで挑戦させられるワケで。この、どこかプレイヤーを突き放したような感覚はまるでファミコン時代のゲームが持っていたテイストそっくり。あの頃のゲームに感じられた「ゲームの説明云々よりもできない方が悪い」みたいな、やや乱暴な感覚がココにはあります。 なるほど最近のゲームは表現も操作も複雑になり、それを遊んでもらうための懇切丁寧なチュートリアルが不可欠となった面が多々あります。それは『ゲームの進化』という点から考えれば当たり前の事であり、私自身もそれらを否定するつもりはまったくありません。でもゲームの本質とはそんな所にあるんじゃない。1000万ポリゴンもフルボイスもあくまで演出・味付けのためであり、もっとも重要、大切なのは見て・触って・のめりこめるという部分なのではないでしょうか。 そうは言っても所々でやっぱりダメな要素もあるワケで。任天堂のオールドタイトルによるプチゲーム群があるんですが、それの元ネタが古すぎるのばっかり。最近の子供は『ファミリーベーシック』とか『ダックハント』とか持ち出されても知らんだろー。そりゃファミコン世代のオッサン連中は嬉しいかもしらんが、GBAのメイン客層が小学生であることを考慮するとあまり良い選別ではなかったんじゃないかなぁ。まぁンなコト言っといて『マリオペイント』のハエたたきが丸ごと収録されてたときは乱舞して喜んでたオレですが。
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