感想・電子遊戯編。

直感ヒトフデ 

発売元:任天堂 開発元:ミッチェル

対応ハード:DS

後日になって店頭ダウンロードサービスなんてのが行われるようになったみたいですし。他のDSタイトルよりは、いくらか知名度が上なのかも、なんて。ともかくも、DS立ち上げロンチタイトルのひとつであり、完全新作でもある一品。中身はあくまで単純ルール、ヒトフデ書きで白黒そろえろ。直感ヒトフデのレビュー、参りましょー。

本作の特徴はズバリ、なかば統一されたかのようなゲーム全体に渡る”シンプルさ”が上げられるでしょう。タッチペンで線を引いて白黒をそろえる、というゲームの基本ルールからしてまずシンプルだし、事実上チャレンジ・チェックメイト・バーサスの、たった3つのみで構成されたゲーム内容もまたシンプル。タイトル画面をはじめとしたゲーム中のグラフィック及びその構成だってシンプルだし、BGMやエフェクト音すらもシンプルときた。とにかく派手な部分がまるっきり無い、いまどき珍しいぐらいに慎ましやかなまでのシンプルさ。でもコレがなかなかヨロシイのもまた事実でありまして。

そもそものルールが単純、さらにはタッチペン操作のおかげでより手軽に・より直感的に遊べるのがグッド。またこの操作が、線を引いて最後にポンと叩くとゆー、プレイ感覚のチョットした気持ちよさもあってワリとイイ感じ。また(初回起動から何度かの間だけ表示される)チュートリアルのおかげで、単純明快なルールをより簡単・手軽に把握できるようにしているのがなおヨロシイ。落ちてくるタイルパターンに対し、まさにタイトル通り直感でビシッとそろえ、それを終始せわしなくエンドレスに進めていくチャレンジと、じぃっと画面をにらんでポンと”解答例”をいちど示し、ソレの成否からまた”完全な正解”をじっくり熟考して導いていくチェックメイト。これらゲームモードの対比にも楽しい面があります。画面構成とBGMでの見た目の部分も、このシンプルさがかえって「知的パズルゲーム」である本作にはとてもマッチしている。とりわけBGMは、某テレビ局のIQ測定番組(※「サプリ」でないヤツなをどこか彷彿とさせて、とても似合ってます。シンプルなルールにシンプルな構成、シンプルな画面とシンプルなタイトルネーム。この統一された単純さに、じわーっとした良さが滲み出ている、そんなところがヒトフデの魅力でしょう。

んじゃ欠点だけれど……何気に本作、欠点らしい欠点って目立って無いんですよねー。チェックメイトが100問限りで物足りなくもあるものの、ソコはエディットで自由に増やせますし。全体的な”作りの浅さ”が目に付くけれど、3800円とゆー価格から見たら不満になるほどでもないしなぁ。ま、あえて挙げるならチャレンジが毎回”イチ”からスタートしなけりゃならないってトコでしょうか。毎回アタマっからのやり直しというせいで、実は私チャレンジにはぜんぜんハマれなかったんですよねー。毎度まいど最初からやらせるんでなく、途中の進行度からも開始できてりゃあもうチョット深く遊べたと思うので、ここは個人的に不満の強かった部分でした。いちおう途中部分を練習できるプラクティスはあるけど、コレってあくまでタダの練習モードだからな〜、なんか違うんだよな〜。


といった感じで直感ヒトフデ。シンプルながらにじっくり遊べる、地味に良質な知的パズルの一品です。ところで本作のエディット、無線通信以外にもパスワードで問題を配付できるワケですが。パッケージ&取説のなかにも3問ほど隠されてるこのエディット用チェックメイド問題、ワタクシも2問ほど作製してみました。

問題1
6756833800
0904243300
2833094190

問題2
2016245603
5087689342
4175303613

問題2は簡単ですが、問題1はワリと難易度高め。てかぶっちゃけ、8×8平方のドット絵ではこんぐらいが表現の限界っス。そんなこんなで見た目ビミョウだけど、まぁそれはソレとして(ゴマカシ笑) どなたかお試しされた方いましたら、ご感想お待ちしております。



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2005/03/17