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感想・電子遊戯編。

グランディア3

発売元:スクウェア・エニックス 開発元:ゲームアーツ

対応ハード:PS2

起動画面っつーかオープニングデモっつーか、ソレ観て初めて気付いたんだけど、このシリーズっていつの間にやらスクエニが発売元になってたのなー。イヤハヤ、ホントあの会社は大型RPGタイトルが、(結果的とはいえ)集まってるソフトハウスだぁね。ま、ソレが良いことなのか悪いことなのかは分からんけど。ともかくも、知る人ぞ知る名RPG・グランディア、そのシリーズ第4作目であるグランディア3のレビューを始めましょう。なんだこの無意味なややこしさわ… ( ̄▽ ̄;)

本作、ズバリ言っておくとゲームシステム全般がデタラメなぐらい面白い。まず何よりも戦闘システム、コレがまぁ実に”やりごたえ”のある内容になってます。やること自体はそこらのゲーム同様、フツーのコマンド選択式…なのですが、リアルタイム制の中にキャラのアクション要素を盛り込んだ本シリーズの特徴的なシステムが、とにかく戦闘を繰り返しても飽きないような面白さに仕立て上げてます。ここはコンボ攻撃でソイツの動きを遅らせつつたたみかけよう、今回は防御してあえて次の行動順まで回そう、いまはキャンセルのチャンスだけどクリティカルと必殺技どっちなら間に合うだろう、などなどの判断を、敵味方のIPゲージやコマンド選択してからの行動スピード、各キャラの立ち位置に至るまであらゆる要素を考慮して戦闘を逐一組み立てていくとゆー、このバトルシーンが実に楽しい。さらに今回加わった新要素・空中コンボが、ますます面白さに拍車をかけてます。シビアな行動タイミングを見切って、浮いた敵キャラに連続攻撃をぶちかます爽快感は、いちどハマれば病みつきになるほど。コマンド選択式ながらもアクションゲーム的な遊び方を味わえるこのシステム、コレは本作イチバンの魅力と言えましょう。

そして本作のもうひとつの要素、魔法及びスキルのセットアップ関連のシステムが、コレまったやたらと面白い。各キャラそれぞれ限られたスロットのなかで、工夫に工夫を重ねて魔法&スキルをセットし、そのカスタマイズでもって行うバトル、コレがまぁ楽しいったら! ストーリー序盤は、魔法もスキルも種類が乏しいため楽しさもイマイチ見えないんですが、中盤でマナエッグ合成が出来るようになってから、この辺りから一気に面白さが広がります。合成で作った上位エッグを、そのまま装備して現状の中での増強に向かうか、あるいは強い魔法を生成して戦力の強化に走るか、その取捨選択がオモシロイの一言。この頃にはスキルブックも有力なラインナップがそろってくるので、それぞれのキャラをどーゆう方向で強くしていくのか、そのカスタマイズを存分に楽しめます。そうして、創意工夫をこらして作り上げたキャラが、戦闘の楽しさをよりいっそうに加速させる。バトル前で行うカスタマイズ要素、そしてバトル自体で広げられるアクティブ性、これらゲームシステム全般の類を見ないほどの面白さ、ココにこそ本作の魅力が詰まっています。

そんじゃあ欠点なんですけど。ズバリ言っちゃうとゲームシステム以外の要素が片っ端からつまらない(苦笑) まずあげるべきが、本作のシナリオ。イヤもうなんつーのか、ビックリするくらい中身が薄っぺら。凄まじいくらいにヒネリが足りず、どーしようも無いほどに深みが無く、なんだか出来の悪い落語を見てるみたいな感じ。特にダメなのが、なんとメインヒロインだってんだから、もう。道中たびある毎に、

 「私は真実を知りたい」 → その真実がワリととんでもない出来事 → 「こんな真実だったら知りたくなかった」 → 仲間からの叱咤 → 「私、前に向かっていきます」

コレが1回だけだったら構わんさ、でも何度も繰り返してやられるとホントどーしよーもない人にしか見えないんですけど彼女。他でも、物語中たびたび「愛を信じなさい」みたいなセリフが出るんですが、どいつもコイツも説得力が薄くって、タダ言ってるだけってな印象。『愛』を語れば人間賛美か? だったら内容を伴った物語を持ってこいよ。端々のイベントには”光る”部分もあるんですが、ストーリー全体を通すと、見所らしい見所が無いとゆー有様。先進めば面白くなるかなぁと思ってたのに、結局エンディングまで観てもなんも無かったからなー…(すっげぇ遠い目)

もうひとつの欠点…まぁコレは欠点と言えるかどうか難しいトコなんですが、振動機能が完全に無対応なのは何故ゆえか。はじめ、戦闘中にまるで振動が無かったから設定間違えたのかと思ってたんですが、よーく取説見たら対応してないってキッチリ書いてましたからね。素でビックリしたわ。振動機能がいまや標準にさえなってる昨今で、本作の設定にはかなり、虚をつかれた感じです。そして、逆説的に気付かされたのが、最近のゲームにとって振動という”情報”は密かに重要な要素である、とゆーこと。バトルでダメージくらっても全然気付かないんだよなー。う〜ん、やっぱ振動機能は斬り捨てないでほしかった。無くなって初めて知る大切さ、ってヤツですかねー。


そんな感じのグランディア3。最上級の面白さを秘めたゲームシステムを、最低なまでにつまらないシナリオで進めていくとゆー、なんかスッゴい二面性なタイトルです。ダメな部分は、シナリオの他にも声のキャスティングなんかがどーにもならん内容…なんですけれど、バトル関連の他にも光るアイコンによってフィールドのアイテムや選択部分を見逃さないようにしていたりで、システム周りは本当に良くできてます。面白い部分と面白くない部分が両極端に過ぎますけれど、それでもゲームとしての出来の良さは確かに備わってる、そんなタイトルですねー。



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2005/09/16